★ゆいスクリプト-チェック

2019/06/02

音楽業界の話。(メジャー流通企業に所属してた頃の業界裏話)

Category:[つぶやき(未分類)]

この記事は元々、ブログメニューの写真下にリンクされたプロフィールや人生経歴の内容に付属して書いていた説明記事ですが、改変したら、思わぬ長編になってしまった為、以下に転載し直リンしていますw

当時のユニット「MINT」の説明と音源サンプル(2004年REC版)

■MINT
| 八分音符 moment | 八分音符 Future dreams | ←音源はwmaファイル直リン
※MINTは、2005年でアーティストを引退しています。
引退までの流れや、MINTの経歴については以下に引用しました。


下矢印1 過去の音楽経歴・引用
2002年、MINTはスカウトにより、新規レーベル"Vortex Records"にて所属。
ユニバーサルミュージックからのメジャーデビューが決定する。

また、ユニットプロデューサーであった「tatsuya-A」は、元々音楽業界のデジタルコンテンツ企業にてキングやクラウン等の作品を主としたレコーディング業務をエンジニアとして担当していた経歴があり、更にその中でディレクター等の業務経験による実績等もあった事から、所属レーベル側の意向で、ユニット担当としての企業プロデューサーも兼任する事となる。

このように自由にプロデュース出来るスタイルを確保し、MINTはデビューに向けて準備を進めていた。
しかし、所属レーベルの提携先である制作兼流通企業と所属レーベル側の方針の違いにより、デビュー準備の経過途中、双方の意見の相違や食い違い等が重なり、MINTと制作側で確執問題が発生していく流れに。

また、tatsuya-Aがアーティストとプロデューサー業務を両立する立場上、企業プロデューサーとしての原盤権利や労働対価等の問題もあり、それら諸々の問題等を考えた末、所属レーベル社長と穏便な話し合いの末に、所属契約を破棄して頂きフリーに戻る事を選択しました。


その後、更なる地固めをする為の充電期間が続いた上で、自分達の状況にあった形での様々な活動方法や販売戦略を考えた末、tatsuya-A(元旦那)の音楽業務を兼ねた形での独立を決意する。

2004年に、tatsuya-A(元旦那)を代表とし、二人でレコード会社「FUTURE SURROUND RECORDS 」を設立。
インディーズ全国流通企業と業務委託提携をし、更に「MINT」を媒体に大手メジャー企業とも流通提携をする。レーベルとしては、メジャーとインディーズ流通の2つの全国流通販売網を確保。

銀行融資を受け、独自に音楽製作スタジオを儲け、音楽レーベル事業、音楽制作事業、原盤製作・プレス事業等・自社を発売元とした各音楽ソフトの全国流通販売事業を展開。
私自身は、その中で、企画・A&R・WEB制作管理等々...の役割を担当し、経営の半分に携わっていました。

(※メジャー流通に関しては、ある時期、ビクターインターナショナルの担当者の方から、個人的にMINTについて問い合わせがあり、元旦那が六本木ヒルズのビクターエイターテイメント事務所 <※事務所というよりあそこはもはや高層ビルの中の庭園だった...と元旦那は語ってたがw> にて、担当者様と面談した上で、MINTに関してのみ、担当者様の意向で流通させて貰える事になった。
また自社所属アーティストの流通に関して交渉してみた結果、都度、担当者の方が個別に要審査する事で対応して頂けるという話に。<※審査難易度はかなり高い。また、元旦那がレコーディングを手掛けたものに限る...という話だった>
本来メジャーレコード会社との流通というのは、レーベルとしての実績あるいは取引金額等の敷居が相当高いので、無名や個人では滅多に流通させて貰えないのだが...音楽業界はコネ業界とも言われる為、それに限らない場合もある。
この時は、担当者の方が個人的に、元旦那のレコーディング・サウンドクオリティーに興味を持って頂いた模様。)


「MINT」に関しては「社内レーベルの所属アーティスト」と言う形をとり、その他、別アーティストのプロデュースや原盤製作・商品流通等を請け負う業務等の傍ら自分達の音楽活動は、独自ペースにてデビュー準備を進めていた。


...しかし、2005年10月5日。
やっと事業が回転し始めたばかりの頃、不慮の火災によって、自宅兼事務所が全焼。
全焼となるほどの火災によって、数百万投資したレコーディングシステムは勿論、音楽データが全て入っていたPC、家財までも、全てを焼失してしまう事によって経営も音楽活動も続けていく事は実質的に不可能となり...全てを断念せざるおえない状況となる。

結局、その一夜の出来事を境に、音楽業界での道は、完全に幕を下ろしました。

MINTのサイトは2006年まで残っていて、ネット上のみにデータは一部残っていましたが...その出来事から、しばらくの期間PCに接続出来ない状態が続いた為、入金時期を逃してしまい、レンタルサーバー会社により全てデータも消去。

当時の楽曲で唯一残っているのは、デビュー予定だった2曲入りのプリプロダクションのみです。(人にコピーして渡していた分を、コピーさせて貰ったもの)


メジャー所属を辞退した理由。(当時の裏話)

...これは企業同士の内情も絡む問題でもあった為、
当時、PRしていた各サイトで、所属辞退の理由を詳しくは公表できず、
色々と悔しい思いもした事もあったけど....今ならぶっちゃけられるw

音楽業界というのは、別企業同士が複雑に絡み合って成り立っています。
その為、アーティストは所属元と提携している別企業とも絡みが出てきます。

当時所属したレーベル(以降、BT社と仮名)と、そこに絡む
別企業(以降、BW社と仮名)は、価値感の違いがありました。
その為、別企業BW社の関係者がユニットのやり方に対し、
上から姿勢でゴチャゴチャ口出しして来ていたりと...
まぁ、人間関係でややこしくなってた問題もあったわけです。

...その別企業のBW社というのは、元々貸スタジオ業務を主とする企業で、
BW社で製作した商品をユニバーサルへ流通委託している...
と言う中小企業のレコード会社でした。

そして、自分達が所属したレーベルBT社は、所属アーティストの作品を、
BW社に流通&レコーディング制作を依頼する...
と言う内容の契約をしていたわけです。

ユニバーサル ← BW社BT社
...と全て委託契約によって提携しあって絡んでいるという図式。

しかし、あくまでも自分のユニットの商品のクレジットは
発売元&販売元:BT社/流通BW社」となる。

...この意味が解らない人の為に、細かく説明すると。

所属レーベルBT社BW社の企業同士の契約は、
BT社が音楽ソフトを制作する際に必ずBW社のスタジオ利用が条件で、
その際のスタジオ料金は、BT社が毎度正規料金を全額払っている形でした。
そして、その商品の流通も、BW社の流通(ユニバーサル)を使うという条件らしかった。

つまり、製作費に関しては、BT社が全て自腹で全額、お金を出す内容。
商品のロイヤリティに関しては、最初に契約金で500万ものお金を払い、
「自社から販売する音楽作品の権利は全てBT社にある」
...という内容で契約したとBT社の社長が自らが言っていた。

細かく言えば、本元の流通卸業者は、ユニバーサルミュージックなので、
BW社は単なる中間業者。
その為、元々ユニバーサルの方から、商品権利が
50%(卸業者の業界相場)は引かれていると思うので...

その残り50%の権利を中間業者と所属レーベルで更に振り分ける内容...
というのが、本来かと思うんだが、その50%の全権利を、
BT社の社長が、500万出して買い取った...という内容にしたのかと思う。

このような内容からすると、私と元旦那のユニット「MINT」の活動に関する事は、
所属レーベルBT社に様々な権利があるのは当然だけど、
別企業のBW社の人間からは、
上から姿勢で指示されたり、口出しされる筋合いは全くないわけで。


ちなみに、これら企業間の相関図や契約内容に関しては、
当然、元々は自分達は知り得なかった事。

しかし所属後に、そうやって本来関係のない筈の他企業のの人間が
エラそうにw 指示したり、口出ししてきたりしている事で、何かおかしい...
と疑問を感じて行った過程の上で、所属レーベルの社長に、
そりゃもう色々と突っ込んで聞いていって解ったわけです^^;

しかし、その事を聞いて私的に驚いたのは、
所属レーベルが、別企業BW社との流通契約時、
契約金?だかを、最初に500万も支払っている事...^^;

メジャーでの業界関係の仕事をしていた元旦那の経験で、
様々な知識・業界相場をも知っていた自分達からすれば...
....それ相当アコギだと思ったけどね...^^;

そもそも所属レーベルの社長というのは、
当時の自分と歳がさほど違わない、まだ若い女性の社長だったんだけど、
元々、音楽業界関係者ではなく、一般の中小企業のデジタルコンテンツ会社を
運営していたので、企業としては、資金は持っている様子だった。

しかし、音楽業界に関しては新規参入で、業界知識は殆どなく、
自分達のユニットも、そのレーベルでは、まだ第三弾のアーティストだったけど、
それ以前のアーティストのデビュー工程を、やっつけでこなしていく事で、
少しずつ把握してる感じだったので^^;
(ある意味、前アーティストは実験台のような感じで気の毒な面はあったけど^^;)

そんなだから、社長が業界知識が皆無なのをいい事に、
別企業BW社には、
ある意味、ボッタクラレてたんじゃ...としか思えないというか...^^;

まぁ、BT社側で
50%全権利を持ちたいがゆえに、社長自身の意志で
そうした事かもしれないけど....^^;

企業同士の権利関係に関して、社長に突っ込んで聞いた時、社長は
「私はBW社の社長と直接話しあって、それだけの大金払って、
 私側の権利を100%買い取ったんだから。
 だからBW社の人間が、うちのアーティストのやり方に対して、
 口出してくるのは筋違いだし、そもそも私がそれでいいって言ってるんだから!
 だから、〇〇さん(その人間の事)のいう事なんて聞かなくていいから、
そんなのは、ハイハイ流して無視しちゃっていいから」
とも言っていたわけですよ。

その口出して来てる人間(単なる担当エンジニアなんだが)は、
なんだかプロデューサー気取りでエバりたいんだか、異様に俺様姿勢だった。
(特に女の前ではw)

ユニットの対しても、余分な干渉的言動がある事も多々見られ、
アタシの性格上、心情的にイライラしまくっていたけど、しかし、
ユニットの商品CDに関する音作りにも関わって来るエンジニアなので、
何か強く言い返して喧嘩して、手抜きされたら...という考えもあったので、
強い態度にも出る事が出来ない面もあったからこそ、余計にストレスだったのよ。

...大体、音専門の職人なんだから、黙って音だけ作ってろやッ...ってな話だわw
(...無関係のエンジニアの方すみませr w)


まぁ、その件に関しては、単なる個人間の問題ではあったので、
しぶしぶ我慢して続けて行こうとは思ってたんですが。

しかし、そこに関連しつつ、実質面に関連する問題も出始めた。

当時MINTは、BT社の所属アーティストという形になるわけですが、
社長との最初の話し合いで、自分達の場合は、元旦那がアーティストと兼任で
「担当プロデューサー」としての業務も兼任でやる...
という話になっていたわけです。

本来の音楽業界の在り方で言えば「企業プロデューサーとしての報酬」は、
「担当したアーティストの原盤権利をロイヤリティで振り分ける」
という形での報酬が発生するのが主です。

だから、ある時期、それの報酬に関して突っ込んで確認したら、BT社社長が
「提携先のBW社との契約上でかなり資金を使ってしまっているから、
プロデューサーとしての労働対価(原盤権利のロイヤリティ)は出せない^^;ごめんね^^;」
...と言われた。(つまり無料奉仕)


...まぁ、これをどう捉えるか。というのも.....
音楽業界は、場合によりけりの取り決め業界なんで、
「どのような報酬相場・状態が正解」というのはないに等しいので...
だから、こういった事の考え方も賛否両論あるわけです。

つまり関わった企業の規模や、アーティストの立場により、
色んなパターンがある為、損得等の見方は色々変わって来るわけですよ。
なので、何がアコギでどれが正当...
というのも一概には言えない部分があるわけです。

特に、中小企業が集まっているような
「インディーズライン」は相当に独立採算思考バリバリだし^^;

更に、それ以外にも、元旦那が元音楽業界関係のエンジニア..という事もあって、
BT社所属の他アーティストの曲のサウンドプロデューサーを、元旦那に
「単発ごと"出来高制"でやってくれないか」という話もあった...

その件は報酬が発生するので悪い話というわけではないんだけど、
そもそも自分達もデビュー準備で忙しいのに、そんな別アーティストの事まで、
いくつもの事を兼任していたら、時間がいくらあっても足りないんで....
それは(元旦那に)断らせましたがね...


ちなみに自分達のユニットの場合、
何故「独自プロデュース」になったのか....というのは。

元旦那が元々メジャーラインの音楽業界関係企業のエンジニアとして、
ディレクターやプロデューサー等の仕事経験があった事で、
BT社・社長が、
「MINTさんは、通常のアーティストさん達と違って、
すでに自主プロデュースが出来るだけの知識や判断力があるから、
●●(元旦那)さんが、プロデューサーとして自分達で動いていけるね」
と言って「BT社・MINT専属プロデューサー」という肩書を貰い、
名刺も作る上で、そうなったわけです。

これのメリット面を言えば...
様々な事を自分達で好きなように決めて活動していける上で、
レーベル企業の人間として、各企業へのプレゼン・プロモーションも可能
(社会的信頼を持った上で、別企業と宣伝媒体等の交渉が出来るという事)、
更に、様々な資金面についても、社長に直接交渉していける...という事もある。

しかし上記で書いたように、本来、
そのアーティストの担当プロデューサーなのであれば、
担当したアーティストの原盤権のロイヤリティが振り分けされる等の報酬があるが、
しかし、その辺のロイヤリティに関しては無料奉仕...という事。
(...自分達の事とは言え)

自分達が、所属企業BT社から貰えるのは、
他アーティストと同じく「アーティスト印税」のみである。
だったら、他のアーティストの方が、労力的に得になってしまう。

そう思ったので、アタシは裏で、その事を元旦那にブーイングしてた。
それについて元旦那は、所属先の社長に色々と交渉してったわけだが、
最終的には、そのかわり、投資面では他アーティストより資金を出してくれる...
という話にもなったけど。

(内容を具体的に細かく言えば、PV制作について
他アーティストより予算はかけてくれる...という事や、
発売するCD製作について、レコーディング時は、曲のオーケストラ部分を
打ち込みでなく生演奏にしたい。と言う要望を言ったら、社長の方で、
知名度のあるスタジオミュージシャンを依頼してくれる、
という話にもなったりはした。
まあ、これらはクオリティー基準により、たしかに、
それなりの金額がかかってくる事ではあるので。)



このような形で都度話し合い、労力による対価等も、様々な在り方によって、
都度それぞれ決めていく...というのが音楽業界なので...
だから「相場」というのも、必ずしもこう。というものはないに等しい...

要は「その事を、双方が納得しているかどうか」というだけなのだ。


しかし、所属企業の社内の規模・事情・内情等については、
所属してから色々と解ってった事で...後になって
「話が違う」と感じるものが多々あったのはたしか。
(つまり、企業規模=資金力や出来る事が聞いたイメージとは異なっていたという事)

まぁ、元旦那の方は、音楽業界に居た事で、
その辺の事もよくある事として飲みこんで、
それでも、やる気はあったようですが...

アタシ自身は、そんな中身が見えて来るのと同時に、
当時は色々と悩み、思いとどまってしまったわけですよ。

そもそも、デビューまでの期間、
元旦那は、プログラミング等の音作り等も主体で担当し、
(※レコーディングディレクターの内容)
独自プロデューサーも兼任し、ユニットの様々な営業活動さえも、
全て、独自でやっていかないといけないわけです。

しかも、内輪事情として、その時点、元旦那は無職だった^^;
これでは当面、元旦那はバイトさえ出来る時間もなくなる....
つまり、アタシ側は、生活面の事で不安になっていたわけです。

当時、アタシと元旦那は同棲してたので(籍は入れてなかったが内縁関係)、
その間収入が全くないと困るのは当然....。

この辺の事情の詳細を書けば。
アタシ自身、固有資産があったんで、それまで二人して音楽やってた過程では、
元旦那の収入だけで金が足りない部分を、アタシの方もさんざ埋め合わせしたり、
ユニットに関しても、数百万程の機材投資もして来たりもしてたわけですよ。

まぁ、生活面では、、元旦那は経済観念ないんで、それまでもずっと
アタシ側が色々、金銭面で埋め合わせした面もあったし....
それでさんざ喧嘩してたし、そういう元旦那の経済観念の無さに関しては、
後々に、泥沼離婚した原因になっているくらいですからねw

そういう過程があるからこそ、あたしゃこれ以上、
もう自分の金を投資するのはゴメン...と思ってた時期なんで、
メジャー所属に関しても、全面的に企業が投資してくれるなら
と思ってた事なわけです。

...しかし、現実は、結果的に金銭面が圧迫していきそうな流れに。



ちなみに「メジャー」って、何がメジャーなのか。っていうと、
それって単なる「流通」なだけなんです。
メジャーレコード会社から流通してればメジャーデビュー、
インディーズレコード会社から流通してればインディーズデビューってだけ。

何も知らない一般の人は、メジャーデビューとか言うと、
すでに有名アーティストと同様にしてるような勘違いするけど、
そもそも、メジャーデビューしたからって、
「メジャーアーティスト(知名度がある有名アーティスト)」
になるとは限らないんですわw

メジャーであっても、所属する企業が、有名大手でなく、
ただの中小企業であれば、結局、企業の出来る事の規模もインディーズと同様。
アーティストにとっては、その辺は「単なるブランド名」だけみたいなもん。

ただ、たしかに、「メジャー」というブランド名は、
一般社会で言う「社会経歴=社会的信頼」と同じような働きをします。
要は、まだ無名アーティストであっても、そこに大手企業が関わる立場であると、
営業やプレゼンの時、様々な企業に対し融通が効く...という面はたしかにある。
(ブランド効果というか、社会的信頼として効くわけw)


しかし場合によっては、インディーズの方が特になるパターンもある。
メジャーのアーティスト印税の相場というのは、新人で売り上げの1%程度。
しかし、インディーズなら大抵は30%程度が相場となるので。

メジャーは、全額投資される所なので、商品製作に関して100%投資、
同時に所属先が大手であれば、様々なマネジメントや大手宣伝媒体への投資もある。
そのかわり、アーティストの権利(ロイヤリティ)を大きく差っ引かれ
殆ど持っていかれてしまうのです。

インディーズは、大抵の企業が中小企業で成り立っている為、
大きな資金面の投資は出来ないデメリットはあるけど、
アーティストへのロイヤリティの振り分けはメジャーよりいいんです。
しかし、そのかわり制作費用等も、殆どはアーティストの自己負担になる事が多い。


....そういった事を踏まえ、その時所属していた内容が
自分達にとってメリットなのかデメリットなのか...というのを考えると。

自分達の場合は、元旦那が以前の職で、
メジャー商品のレコーディングエンジニアをしてた経歴がある事で、
自分達でプロ用レコーディング機材を揃えて自己投資さえすれば
技術的に、すでに「メジャー基準の商品製作」は難なく可能だった。

しかし流通に関しては、当時は、アーティストの立場だけで流通持つのは無理...
と考えていた為、企業に所属するしかないという選択技しかなかった。

でも、所属後、だんだんと、インディーズ流通くらいなら、
自分達だけでも卸業者と契約出来るんじゃないか...
と思ってきてしまったわけです。

そもそも何故、それまでメジャー所属を狙ってたのか...というのは、
「メジャーは商品製作に関する全投資がある」
「メジャー企業の資金力を使っての宣伝」
等が目的だったから。

しかし、有名大手企業でない限り、大規模の宣伝媒体への
投資面は弱い.....という事が徐々に解って行った。
(というか、この件は、所属企業の社長が見栄はってたのか知らんけど、
スカウト時に大きな事言ってたんで、そういう事が出来る企業なのかと勘違いした)

それでも、製作にかかる費用は全額投資って部分はお得かもだけど。
しかし、無名アーティストが全国販売したって、
企業の宣伝力が弱いんであれば、対して枚数なんて売れないのよ。
(これは所属企業の社長が、音楽業界の知識には疎い素人だったので、
社長も、余り解ってなかったと言える....w)

その上で、メジャーは、インディーズより
相当なピンハネされてしまう所なわけだから、
アーティストだって、全く持って稼げないわけで。

その上で、大手メジャーのようにマネジメントや宣伝力があるわけでなく、
何もかも自分達で労力と時間をかけないといけないんであれば。

だったら自分達でレーベル立ち上げて、マイペースでやった方がよくね?
という考えが、だんだん出て来たわけですよw

...で、最終的には、そういった結論に至り、
所属を辞めた...という流れですが。


まぁ、私個人としては、他企業の人間から、
しゃしゃり出て来こられるストレスも相当加わってたしw
大体、その横やりに言って来てた別企業のエンジニアも(技術は別として)
大手メジャー企業の人達と比較すると本当話解ってないと思ったしねぇ...
(これは、元旦那の過去の職場でのメジャー関連企業の人達との関りから、
そのラインの人達の知識基準や考え方を知っているからこそ、そう思った^^;)

それで、そういう細かい事でイライラするような事があった上では
なんかもう、アタシも色々と面倒臭くなって来てて、やる気も無くなってたし。
そこまで嫌な思いするなら、独立する事目指して辞めちゃった方が...
みたいな考えに至った...という事ですわ。


...ただ、その所属レーベルBT社の社長さんに関して補足を書いておくと。

この方は音楽業界に関しては、
たしかに知識が乏しい事で、色々と振り回された面はあったけど、
ただ、経営者としては誠実な人だったとは思ってます...性格もいい人だったし。

ま〜...自分達の方が業界知識は詳しかっただけに、
たしかに、ワァワァとうるさい事言って突っ込んでいきましたが...^^;
それでもキチンと向き合ってくれて、毎度時間作って打ち合わせしたり、
話も聞いてくれたりしてましたし。
製作工程の上でも、こっちの意見や要望も通してくれたり、
アーティストの立場というのも理解してくれたりしてくれてた。

アタシと同世代という事もあって、女性同士のぶっちゃけ話
みたいなのでも盛り上がったり、打ち合わせしてても、
途中からガールズトーク化してた時もあったくらいで^^;
(ちょっと話題の中身は、一般女性とは違うけどw)

だから、所属のレーベル側の社長さんとは、妥協しあいつつ、
楽しく協力しあって仕事してる...という感じはありました^^;

そもそも、BT社BW社との関係性や契約事情も、普通の企業なら
そんな事アーティストには隠して、いいように言ったりするんでしょうが...
色々と突っ込んで言ったら、正直に話してくれたり、
音楽の方の経営事情等も、正直に具体的に説明してくれたりしたわけです^^;

(そうは言ってもビジネスの利害が絡む関係だから、互いに譲れない所はあるので...
そこはちゃんと話し合ってた感じ)

ユニットのデビュー資金も、いい条件でやってくれる事は、
ちゃんと約束してくれてましたし、家庭の事情までも話したら
考慮してくれて(この辺は女性だからかも)
「色々大変なようなら、あんまり無理しないで範囲で、時間かかってもいいから」
という事も言ってくれてましたしね...。

だから元旦那の「プロデューサーの方の労働対価がない」という事でも、
無理せず、独自ペースでのんびりやって行けばいい...という選択も出来たんですが。

ただ私的には、やはり一番の原因は...
そこと絡む提携企業BW社がアコギ...と言うか、気に入らなかった^^;

結局、ユニバーサルの方へ直に流通してるのは別企業のBW社...
とはいえ、BW社も実績があるレコード会社でもないんですがね。

元は、BW社の本業は、あくまで貸しスタジオ経営会社ってだけなので、
スタジオを回転させる為に、全国流通を取り入れてるだけかと。

要は、当時時代は、大手メジャーレコード会社
(※ユニバーサル・SONY・エイベックス...等のような有名企業の事を指す)
が、「流通委託」という形式で、実績のない中小企業相手にも
流通の又貸しをしはじめているような時代になってたと言えます。

その後、更に情報で解っていったのは....
恐らくBW社は、ユニバーサルに対して、月額数万程度の
「流通使用料」みたいなの払う内容で契約で提携してたんじゃないかと。
(ユニバーサルが、中小企業相手に、そんなネット募集広告出してたのを見かけた)

BW社は、月々数万程度で出来る 大手レコード会社との流通契約を
「業界の事あんまり解ってない、音楽業界新規参入のBT社の社長」にいいように言って、
一括で500万もの大金払わせて、更に また貸し してるみたいな....
そんな図式だったんじゃないかと。

...業界の事を知らない新規参入企業相手に、どんだけアコギなの...みたいなw

更に、自分達に口出してたっていう、エンジニアが愚痴ってた事だけど。
別企業・BW社は、従業員に強制的にレーベルを立てさせて、
その辺のアマチュアアーティストを各従業員にプロデュースさせ、
従業員自らが自社のレコーディングスタジオ料金を支払わせてる形で、
商品を流通させてたらしいのよw
(ちなみに、プロ用のレコーディングスタジオなので、
レコーディング費用だって最低でも数十万はかかるんで、給料は殆ど飛んでたとかw)

まぁ、アタシなんかも、別企業・BW社
の所属アーティストの扱い見てたって
なんかスタジオ運営の「捨て駒」感覚というか、
なんかアーティスト潰す様なやり方してる所だな〜と思ったしね....
要は、一般社会でいう所のブラックの匂いがぷんぷんしてた...という事ですわ^^;

まぁ、「インディーズ界隈」であれば、独立採算的だから
内容としてみれば、何処もそんなもんだろうけど、そのかわり、
アーティストが自己投資するから、アーティストの権利分もあって、
ロイヤリティとしては、30%相場は貰えるから。
しかし、メジャーは、全額投資されるからこそ、
その分差っ引かれて、アーティストの権利1%程度になる。

しかし
「メジャーのメリット何もないのに、メジャー流通ってだけでロイヤリティが1%」
なんてのは損だと思ったって事。。。

まぁ、メジャークオリティーの(レコーディング含め)製作を一通り、
自分達の力で出来ないアーティストであると、製作費用を全額出して貰えるだけ、
有難いのかもだけど....

自分達の場合は、すでにそれが出来るだけのものがあったので、
そう思うってだけなんだけど....


...更に、細かい出来事を言えば。
その提携先BW社の干渉して来てた人間ってのは、途中から、いい顔して来て、あたしらに、
BT社の社長は業界の事何も解ってないから、
自分とMINTさんで組んで、いいように言えば、あの人どんどん金出すからw」とか
「もしだったら、MINTさんがリハの時とか
自分の権限でうちのスタジオも使わせてあげますよw」とか、
社長を裏切らせるような事を色々吹き込んできてたからね...

元旦那はバカだから、一時そこに乗っかっていこうとしてたけど、アタシが
「たしかに音楽業界の事よく解ってない社長より、BW社の人間と
 裏で手組んでやった方がスムーズだし合理的かもしれないけど。
 でも、アタシはあそこの企業の在り方嫌い、アイツも大っ嫌い。
 大体、自分達のお金出してるのは〇〇さん(所属レーベル社長)なんだし、
自分達が所属した所の社長を陰で裏切るような事してると、
絶対、自分達もロクな事になっていかないと思うよ...」
と説得して、元旦那の洗脳といたわよ・・・ったく。


最後、所属辞める時は、所属企業の社長に、
そういう事も全部打ち明けて、警告してあげたけど。

ちなみに、その所属企業の社長は、所属契約を破棄した時の話し合いで、
「私も今回の件(別企業との絡みの件)で、もうコリゴリした。
 何か音楽業界って、おかしい人多い。(一般企業の概念じゃない人多いから)
 MINTさんが辞めたら、それを最後に、私ももう 音楽事業の方は、
 辞めようと思ってるのよ....懲りた」
と言ってて、自分達が辞めてから、しばらくしたら、
本当にレーベル業の方は辞めちゃったわ...。

アタシも今となって思うと、あの業界はコリゴリというか...
アコギたくさんあるしね...。
(だからこそ業界のしくみ解ってないと足元見られるというねw)八分音符

posted at 2019/06/02 5:48:18 | lastupdate at 2020/11/25 4:46:07

 


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