...アタシが以前の店を辞めた理由。
それは店の在り方や人間関係含めた、細かい問題の積み重なり...
といった、何処でもあるような問題ではあった。
....数年は平和にやっていた。
しかし、ある時期に、一部の女の子達の確執を発端とし、
後に店の空気が悪くなっていき、更に客層も変わって来て、
私的にどんどんやりづらくなっていった。
その時の自分は、そういった細かい問題に対し、
店側に対処を求めつつも、経営側の視点を考察してたが、
試行錯誤しているうち、どんどん店の在り方や思想に対し、
漠然とした不満が湧いていってしまった。
店を辞める時、アタシは店の中で一番話していた女の子にだけ、
自分が辞める理由をラインで話していた。
しかし、それも結局、主観が混ざった
抽象的な分析でしかなかったと思う。
そういった「不満」というのは、他の子も同様に、
なんとなく、ずっと感じてきてた疑問ではあった。
しかし、経営の実質面の事まで解らないからこそ、
「
漠然と感じ続けている不当性」
という事だけで受け入れつつ、働いている感じではある。
こういった「店の在り方に対する疑問や不信感」というのは、
キャバ嬢であれば、どこで勤めていても漠然と感じる事だろうかと思う。
夜の世界は昼の職場と違い、雇用状況に理不尽(違法)が多い。
それは、ホステスなら誰もが自覚している事であり、
一般人も、誰もが知っている事ではあると思う。
しかし、その理不尽が何故成り立ってしまうのか....
という、
法によるカラクリ部分に関しては、
不思議なくらいに、世間にも公にされておらず、
殆どのホステスも自覚していないのだ。
「その仕事にはリスクがある」
と言う事は解っていても、具体的な知識に関して中途半端なまま、
漠然とやっている子が多いので、だからこそ、うまく行っている時は
そこまで深く考えていなくても、うまくいかなくなった時に
初めて不信感が出て来るのだと思う。
ちなみに自分自身もずっと、
夜は「そんなもの」と受け入れてやってきてたし、
未払いなどのトラブルも、うまく避けてきていた。
しかも、その店に関しては、アットホームな雰囲気で、
トラブルもなく3年近く平和に勤めてたし、
それまでは、なんら不満さえも感じてなかったわけだ。
(むしろ過去のホステス日記を見ても解るように、数年は楽しく生き生きと仕事していたw)しかし後半時期、店の中の些細な人間関係の問題により、
やりづらくなった事をきっかけに、そこに対処しきれていない
店の在り方に不信感と違和感を感じはじめ、その時はじめて
自分の中で「
店の理不尽の部分」を追及していたのだろう。
しかし、当時のそれは「人間関係の問題」から勃発した事なので、
その頃は、その事のみに囚われていて、実質的な面から問題点を考えてなかった。
(...というか、法知識も中途半端だった)
だからこそ、自分の中で湧いた不信感と同時に、
「
正体の解らない不当性」をなんとなく感じとっていただけで、
実質的には理解出来てないまま終わった為、その後も、
自分の中で「不完全燃焼な部分があった」という事。
この謎は、辞めてから数年後のある時期、税法の部分から
「キャバクラ経営の裏側」を調べた事により、解明されたわけである。
店に勤めていた頃のアタシが
「店は都合がいい所取りをしている」
と書いていた事....
それは「そう感じる」というだけの、
根拠のない抽象的な見解なんだけど、
直感的には、正解だったともいえる。
しかも、それは「雇用問題」としては、何もこの店の問題に限らず、
キャバクラ業界全体に言える問題だったわけだ。そういう事を調べたきっかけになったのは、ネット上にあふれる
間違った情報「
キャバ嬢の脱税問題」からである。
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