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2017/06/01

「ホステス日記」あとがき。(※辞職後のホステスの仕事に対する結論)

Category:[ホステス日記(旧)]

ご注意
この記事の日付は2017年になっていますが、実際は2019年に書いたものです。
カテゴリ内の記事の順番を制御する為、日付を調整しています。

...アタシが以前の店を辞めた理由。
それは店の在り方や人間関係含めた、細かい問題の積み重なり...
といった、何処でもあるような問題ではあった。

....数年は平和にやっていた。
しかし、ある時期に、一部の女の子達の確執を発端とし、
後に店の空気が悪くなっていき、更に客層も変わって来て、
私的にどんどんやりづらくなっていった。

その時の自分は、そういった細かい問題に対し、
店側に対処を求めつつも、経営側の視点を考察してたが、
試行錯誤しているうち、どんどん店の在り方や思想に対し、
漠然とした不満が湧いていってしまった。

店を辞める時、アタシは店の中で一番話していた女の子にだけ、
自分が辞める理由をラインで話していた。
しかし、それも結局、主観が混ざった
抽象的な分析でしかなかったと思う。

そういった「不満」というのは、他の子も同様に、
なんとなく、ずっと感じてきてた疑問ではあった。
しかし、経営の実質面の事まで解らないからこそ、
漠然と感じ続けている不当性
という事だけで受け入れつつ、働いている感じではある。

こういった「店の在り方に対する疑問や不信感」というのは、
キャバ嬢であれば、どこで勤めていても漠然と感じる事だろうかと思う。

夜の世界は昼の職場と違い、雇用状況に理不尽(違法)が多い。
それは、ホステスなら誰もが自覚している事であり、
一般人も、誰もが知っている事ではあると思う。

しかし、その理不尽が何故成り立ってしまうのか....
という、法によるカラクリ部分に関しては、
不思議なくらいに、世間にも公にされておらず、
殆どのホステスも自覚していないのだ。

「その仕事にはリスクがある」
と言う事は解っていても、具体的な知識に関して中途半端なまま、
漠然とやっている子が多いので、だからこそ、うまく行っている時は
そこまで深く考えていなくても、うまくいかなくなった時に
初めて不信感が出て来るのだと思う。


ちなみに自分自身もずっと、
夜は「そんなもの」と受け入れてやってきてたし、
未払いなどのトラブルも、うまく避けてきていた。

しかも、その店に関しては、アットホームな雰囲気で、
トラブルもなく3年近く平和に勤めてたし、
それまでは、なんら不満さえも感じてなかったわけだ。

(むしろ過去のホステス日記を見ても解るように、数年は楽しく生き生きと仕事していたw)


しかし後半時期、店の中の些細な人間関係の問題により、
やりづらくなった事をきっかけに、そこに対処しきれていない
店の在り方に不信感と違和感を感じはじめ、その時はじめて
自分の中で「店の理不尽の部分」を追及していたのだろう。

しかし、当時のそれは「人間関係の問題」から勃発した事なので、
その頃は、その事のみに囚われていて、実質的な面から問題点を考えてなかった。
(...というか、法知識も中途半端だった)

だからこそ、自分の中で湧いた不信感と同時に、
正体の解らない不当性」をなんとなく感じとっていただけで、
実質的には理解出来てないまま終わった為、その後も、
自分の中で「不完全燃焼な部分があった」という事。


この謎は、辞めてから数年後のある時期、税法の部分から
「キャバクラ経営の裏側」を調べた事により、解明されたわけである。

店に勤めていた頃のアタシが
「店は都合がいい所取りをしている」
と書いていた事....

それは「そう感じる」というだけの、
根拠のない抽象的な見解なんだけど、
直感的には、正解だったともいえる。

しかも、それは「雇用問題」としては、何もこの店の問題に限らず、
キャバクラ業界全体に言える問題だったわけだ。


そういう事を調べたきっかけになったのは、ネット上にあふれる
間違った情報「キャバ嬢の脱税問題」からである。

世間では、キャバクラの税問題については、ホステスに矢が向けられている。

ある時期にネットでその事を知り、一体何故...と謎に思い、
税や労働法の専門家の記事から法的根拠をとりつつ、
キャバクラの経営について徹底的に調べたわけ。

元々アタシは、過去に別業界での自営経験がある。
なので「経営側の考え方」というのは、予想しやすい面はあれど、
「キャバクラ経営の場合の税処理は、どのようになされているのか」
なんていう事までは、具体的に掘り下げて考える機会もなかった。

水商売は若い頃にもやっていた事があり、馴染がある業界ではあったけど、
「夜はどうせ、適当で、いい加減」というくらいの認識くらいだったし、
経営経験をした後、年齢行ってからやってた時期も、
威風堂々と違法やってるんだろ...くらいに考えていただけ。

その上で、
「他人の経営の事なんだから、経営者の自己責任、
 自分に損が無ければアタシにゃ関係ねぇ...w」
くらいで考えて深くは調べてなかった。

しかし、世間から「ホステスは個人事業主!」と言う声がある事で、
「はぁ?なんでホステスに責任が転換されてるの?」
と大いに疑問に思ったので調べてみるに至ったわけ。

一般的にキャバクラ店は、ホステスと、どんな契約で雇用して、
どんな税処理しているのか...そこから調べて見たら、すぐにカラクリが解ったわ。

...要は、詰めの甘い、完全な「偽装請負」なんよ。

そう言えるのも、殆どのホステスの労働実態は、
ただの労働者(単なるバイト)と変わりなく、
到底、請負契約と言えるものとは程遠いのでね。

つまり、キャバ嬢達の労働契約の殆どは、
夜業界の経営者によって、裏側で勝手に偽られているわけ。
(しかも経営者側がその事に無自覚というパターンも多い。)

それによって、ホステス側の権利は酷く不利な立場になっていると言う事。



「経営まで経験してるのに、何で今まで気が付かなったの」
と思うだろうけど、大抵の夜の店は、契約書なんて出さない所の方が多いのは、
もう夜の「当たり前」だし、雇用形態の事なんて説明しない所も多いね。

その上で、労働実態は完全に「普通のバイトの労働形態」でしかないし、
ホステス側もトラブルにならない限りは、殆どは自覚はないのも当然かと。

むしろ自分が企業時代に業務委託契約(委託側と受託側)もやってたからこそ、
まさか、その労働実態でホステスを外注扱いにするには無理のある話だろう....
と思うからこそ、そうとは全く考えず働いてた....ってだけ。

まぁ、ただ違法の自己責任で無茶苦茶やってるだけだろ....程度に考えてたけど、
しかし案外、チャッカリとホステス側に責任転換出来るような
カラクリ構築してやがるんだ...と今回の事で思ったわ....


今や、IT業界や一部の業界をはじめとして、偽装請負なんて蔓延してるけど、
恐らく一般社会で争ってるような、判断基準が曖昧な偽装請負....
というより「あからさま」な極端パターンだとは思うので、
証明出来るような物的証拠をキッチリと押さえられれば、
法的にブーメランなのは間違いないとは思う。

しかし、夜は半グレで構成されてるから、そういう人間達は、
自分達の社会的な信用なんてどうでもいい(すでに失ってるからw)
ってな価値観の人間達の集まりだし、何かあれば、もう逃げる前提で
準備して考えてるような「犯罪者心理の人間」が集まって構成してる所だからね。

そりゃ一筋縄ではいかない業界なだけに、
トラブルあれば相当面倒臭くなる案件だとは思うので....

改めて ほんっと面倒くさい業界だな〜^^;とは思ったわ....



....とはいえ、自分自身は、すでに夜の仕事を辞めてるので、
それが解った時には、すでにもう他人事ではあるんだけどもw

ただ、その店を辞める頃に感じていた、
自分自身の不信感や腑に落ちなかった点...
その謎が解けた事で、私的には相当スッキリ出来たわけだ。

その上で、当時の店の事を振り返った上でも、
自分のおぼつかない感情の流れも整理出来た....というかね。


...というのも、アタシは、当時、
その店のオーナーや店長には親しみを感じ信頼してた面があった。
店の問題というのも、自身に実質的な被害損害があったわけでもない。

問題点は、たしかにタダの人間関係の事がきっかけだったのだけど、
しかし、それによって自分の中で、店に対する不信感が出て来た事で、
過去に給与未払いのまま追いだされていった古株達の出来事を穿り返し、
改めて店側の在り方に対し、分析したりしてたのよ。

しかし、過去の古株事件の時は、
未払い問題など「夜の世界でよくある事」として受け止めていて、
「そういう無法地帯で仕事している以上、うまく立ち回らないと、
そのようなリスクが出て来るのは、もうは仕方ない」として、
ただ、自分が巻き込まれないように目を瞑ってきただけだった。

そうやって中途半端に「夜の(非)常識」を受け入れてるだけで、
その理不尽は、どういう事なのか...というのは実質的には理解しないまま。

だから、辞めた理由が、自身に実質的な不利益を被ったわけではなくても、
そんな不当性を感じてきていた、自分の気持ちはなんだったのか、
その後も「自分が辞めた理由」が自分でも漠然とせず、
しばらくモヤモヤしていたんだと思う。

....そういった事が、その裏側のカラクリを知る事で謎が解けたのよ。

要は、当時、自分が店に対する不満を感じていたのは、
その店というより、業界全体の「不当性」に対してなんだろうな...と。




今のアタシが、その仕事に対する結論を一言で言えば。
結局、夜の業界は所詮、完全違法営業で成り立っている所
...という事。

勿論、女の子達も、夜なんてアコギ...というのは、
みんなザックリとは解っていて働いていると思う。

しかし、具体的にどんなカラクリでアコギをやっているのか...
という「しくみ」までは理解出来ていない。

だからこそ、みんな最終的には、
スッキリとしない原因になって来るのもあるんじゃないかと。

アタシ自身、それが解る今となっては...。
結局、夜で働いている以上、店側の不満点を追及する事は、
無意味なのかもしれないな...と思う。

結局、それでも夜で働くのであれば、最終的に損しないよう、
なぁなぁで割り切って、宛にせず、決して真剣にならず
バイト感覚等で軽く割り切って働くのが、一番無難なんじゃないかと....
そういった事も、つくづく再確認出来たわけだ。




ちなみに、アタシは、2つの時代に分けて、お水経歴があるw
若い頃はバブル期10代から20代前半まで。
後半人生では、年齢偽装しつつ40代で夜に出戻り、現在に至る。

(ちなみに空白期間は、一般社会で働いてたりもしたが、ある時期から、
元旦那と音楽業界にいて、その後、夫婦で起業し自営してた時期もあった。)


自分自身、夜業界の仕事をする上では、昔も今も、
常に本格的にならず、なぁなぁの所で、適当にやってたクチだ。
(信頼ならないから)

昔も今も「どうせ夜なんてアコギな事してんだろ」とは思ってたからこそ、
そこそこでやって、自身が損失がないよう日払い交渉などしつつ、
金払いも宛にせず、大きく稼がないようにしてた。

まぁ、だからこそ、若い頃も、大きな損失やトラブルになった事もなかった。

でも大きなトラブルになった事ないからこそ、
長い経歴があっても、突っ込んだ所の
「カラクリ」までは考えなかったんだろうなぁw


そもそも夜は、何処も似たような事やってるわけだから、
夜働く上で、雇用形態に昼の基準の事求めるのも野暮....というか、
ま、そんなの気にするなら、昼の仕事すれば...
って返答返って来るような仕事だし。

自分も、その辺は覚悟した上でやってた事ではあるけど、
しかし、業務委託契約を捻じ曲げてるとまでは考えてなかったわ...w

まぁ、恐らく、裏で専門家が入れ知恵してるんだろうね。


まぁ、そこまでの事は解らなかったとはいえ、
深入りせず、警戒はしつつ働いてたのは正解だったとは思うけど。

だから、その業界の中では、他の子にトラブルがあったりしても、
自分はそこに巻き込まれないよう、あくまでも
余分な感情移入や余計な事は言わず客観視。

自身の事で何かあれば、個人的に店側と交渉したりして、
うまくかわしつつ動いていた方ではあったわけですよ。

勿論、辞めた問題というのも、自分自身は実害があったわけでもなかった。
そもそも、この店の部長(オーナー)も、アタシの話は、
色々聞いてくれて親切にはしてくれていたので、
店側とはずっと、うまくなぁなぁでやっていて、
アタシも気楽にやらせて貰ってたわけで。


...しかし、途中から「ある事」に流された事で、
「そういった自分の在り方」が逸れちゃったんだろうねぇ...。

その原因というのも....
その店では、自分は古株の中で一番年齢が高かったのもあり、
他の女の子達に頼られる事もあったので、だんだんと、
ついつい他の子に感情移入してしまった事だ。

その発端は、一部の女の子同士で人間関係によるトラブルがあって、
そこに立ち回りとして客観視で関与したのはいいが、だんだんと、
一人の子に肩入れしてしまい、その問題に深く首を突っ込み過ぎてしまった事。

要は、発端は、その子個人の問題なんだけど、
感情移入する事で、その問題に対する店の姿勢を客観視出来なくなり、
店側の在り方や思惑を詮索するうち、色んな事が見えてきて、
何か自分の方が異様に嫌になって来て辞めてしまったわけ...

しかし、その関わった女の子本人も、後で知ると、
ちょっとメンタルに問題があるような子だったんで、
その子にも原因あるというか、結果的には、アタシは単に
意図的に巻き込まれただけというか、ストレス被るだけ損な結果になったというか。

その子は数年たった今でも、同じような愚痴不満を垂らしつつ
未だ、その店でズルズルと働いているけどw

いわば彼女は、全く悪気とか自覚はないんだけど、
相当世間知らずで空気が読めてない、他力本願・他者依存体質の
天然熟年女性なので、そういう彼女の実態を後に知った上では、
同情心で関わるべき相手ではなかった...と思ったが...
後の祭りよw


...まぁ、そんな人間関係の問題は置いておいても。

当時のアタシは、夜の世界の事は解っていたつもりでも、
労働法から見た、風俗店の経営の事までは知識をつけてなかった。
...つまり、知識があるつもりでも、中途半端だったからこそ、
客観姿勢を貫く事が出来ず、余分な感情に流されたんだと思う。


...そこが自分の甘さと失敗だった...と今でもつくづく思うわ....

冷たいようだけど、夜なんて無法地帯だからこそ、
人の事なんて客観視してた方がいいのよ。距離置いた方がいいのよ。


....今現在のアタシは、もう夜は辞めている。
だからこそ、その世界の風には流されてない上で、
自分が得た知識から業界考察し、暴露記事として書いている。

お水の仕事をしていて悩んでいる方や
法的視点から見た、夜業界経営のカラクリを知りたい方等は、
是非、以下の記事をお読みくださいw


posted at 2019/12/27 3:59:49 | lastupdate at 2020/12/04 8:46:02

 


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