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2018/04/09

【ホステスの税と労働問題】キャバ嬢の労働実態は個人事業主ではない。-2-

Category:[ホステスの税と労働問題〜キャバ嬢の労働実態は個人事業主ではない]


▽このページ内の項目別


別業界「業務委託契約」経験から比較するキャバ雇用形態との大きな違い
  1. 個人事業主として正しい業務委託を経験したからこそ矛盾が解る
  2. 芸能界と風俗業界の共通点は、裏側が隠されやすい




別業界「業務委託契約」経験から比較するキャバ雇用形態との大きな違い

ちなみにアタシが「ホステスは個人事業主ではない、これは偽装請負」と言うのも。

私自身が、過去に音楽業界で、元旦那と二人でレコード会社を立ち上げ、
各卸業者(流通会社)と「業務委託契約」を結んだり、
更に、アーティストとも業務委託契約を結んで商売してた経験があるからです。
つまり「委託者」と「受託者」の双方の立場を経験している為、
その上での正しい在り方が、どんなものなのかというのを掴んでいるから。

勿論、当時はちゃんと開業届も提出し事業登録も行い、銀行からも融資を受け、
事業内容については、各専門家の所や商工会等にも相談に行きつつ、
法的にも正当に固めながらやっていました。

▼みらいブログサイト内記事
業界裏話。(※レコード会社立ち上げまでのアーティスト経歴有)

その時やっていた会社の事業内容での「業務委託契約」の中身を説明すると。
自社レコーディングを利用し企画制作した、各アーティストのCD(音楽ソフト)を、
インディーズ卸業者、あるいは大手メジャーレコード会社から、全国に流通して貰う

...という「商品流通の契約」でした。

▽商品は、主には以下のような表記としていた。
発売元=自社
販売元=自社
流通元=卸業者(委託元の大手レコード会社orインディーズ流通業者)


つまり、自社は、
卸業者とアーティストの間に入っている中間業者
...って事になるわけですね。

音楽業界というのは「権利ビジネス」なので、
収入に関しては、殆どが原盤権によるロイヤリティを、
アーティストと契約企業で分配する...という内容が主なのです。

所属企業からアーティストに分配されるロイヤリティは、アーティスト印税と言う。CD等の商品の売り上げがあったら双方で何%づつ...いう感じで配分率を設定し、契約する内容。
ちなみに著作権による著作印税というのは、JASRACから支払われるもの。楽曲をJASRACに著作権登録する事で、JASRACがアーティストの著作権を管理する。
その楽曲がちまたで使用される度、著作権使用料が発生し、それをJASRAC側で予め決められた配分率(相場としては3%か〜7%)として著作者へ支払われるしくみ。



自社は「レコード会社」として、各卸業者と委託契約を結び、
自社制作した音楽ソフトを「インディーズ」or「メジャー」等の卸業者によって
全国流通(タワレコやHMV等の全国大手CDショップ等)して貰うわけです。
それら各レコード会社・流通卸業者との契約が主に「業務委託契約」でした。

ロイヤリティの分配方法は、商品が売れた時、その約半分
(大体40%〜50%が業界相場)が委託元への配分となる内容。
また、自社からCDを出したい...という希望のアーティストを
楽曲オーディション審査にて選別し、様々な形の「契約」を結ぶという内容でした。

アーティストとの契約方式は、内容にもよる為、固定してなかったけど、
収入に関してはやはり「自社とアーティストでCD売上を双方%ずつ」という
取り決めをして分配する内容でした。(音楽業界のお決まりパターンです)

配分の取り決めは「どちらがどれだけやっているか」等の判断で、
アーティストと企業の双方で話し合った上で分配率を決めます。
(※主には、その商品を発売するまでの、宣伝や営業活動、
レコーディング制作等による、各自にかかる労力や投資額の分担による判断)

但し、自社と契約している委託元(流通先)に、
すでにロイヤリティの約半分を持っていかれている為、
その残りの50%をアーティストとの話し合いで振り分ける...という内容になる。

こういった内情から、インディーズ業界でのアーティストへの分配率は、
せいぜい20%〜30%くらいが業界相場になっています。

当然、自社は契約内容等の具体的な事も、
アーティストにはちゃんと説明してましたね。

無名アーティストの場合、大抵は業界知識はおろか社会知識もない子多いので、契約した内容に関して責任放棄されると困るのでね...^^;
まぁ、説明しても対して解ってなくて目前の事だけに飛びついてて「ハイッ!なんでもいいです!」みたいなのも多いんだけど...^^;
だから、ちまたでも例え企業側が法的筋を通してやっていても、後になってアーティスト側が、現実に直面する事で不満を言い出しトラブルになったり揉めたりする...というパターンも多いわけですよw
音楽業界行きたいなら音楽ばっかやってねぇで、業界のしくみも勉強しろ!
というお言葉は、当時代にアタシが世話になった、東映の統括プロデューサーの方の名言ですw




まぁ、上記で説明してきた事は、
大体インディーズ等の中小企業等の在り方ですが、
有名大手メジャーレコード会社等では「専属芸術家契約」、
いわゆる「所属」という形をとる事が主流。

そして、そこに様々な関連企業も加わり、マネジメントを行ったり
宣伝費用も大きくかけたりする事で、アーティストの権利は
あちこちの企業にどんどん振り分けられてしまう事になる。

そういった理由から、メジャーアーティストのロイヤリティの配分率は、
新人で「1%程度」というのが相場と言われていました。
(...まぁ、ミリオンくらい出せないとアーティストは儲からないしくみw)

そこに比較するとインディーズ業界というのは、
メジャーよりロイヤリティの配分率は高く、
アーティストの活動に関しても縛りがなく、自由度があるメリットがある。

しかし、インディーズ業界はほぼ中小企業で構成されている為、
大手のように高額な投資をされる事もまずないので、
アーティスト側は、ほぼ自己プロデュース、
活動費用も、ほぼ自己負担になるデメリットもある...という事。

アーティストの立場から、分かり易く言うと...
完全に面倒見てくれて、金もかけてくれるかわりに、収入の殆どを持ってかれてしまうってのがメジャー業界。まぁ、投資額がデカいけど、いじくりまわした挙句、売れなきゃポイ捨てされる事もあるw
大手による投資や宣伝目当てだったり、あるいはブランド思考、商業思考のアーティストはメジャーを目指す方が多いですね。
それに対し、独立採算の自立思考で自由に活動出来る所がインディーズ業界。
自分の作品に対する権利主張や拘りが強いアーティスト等は、あえてインディーズ業界を選んで、地道にやっているアーティストもかなり多い。
しかし、メジャーのような投資はされないので、完全なる独立採算制志向。
有名アーティスト等も、メジャーで知名度がついた後は、あえてインディーズからCD出す...って人も多い。すでに知識と知名度がある人にとっては、その方が得だったりするでしょうからw



▼音楽業界についての詳細は以下別リンク参照。
音楽業界のしくみ  // 音楽業界関係者様のサイト

また、商品流通をする際には、
商業業界で定められている「音質の品質基準」があり、
それをクリアしている正式な商品でないと流通は通せません。
(メジャーとインディーズでも、その審査の甘さは違う)

...これは、単に曲がいい悪いって事ではなく、
ノイズが入ってないか、音のバランスが整っているか...等の、
主に「音質クオリティー」の基準の事で、dB等の数値等も決まってたりする。
(...これは、エンジニアさんでないと詳細はよくわからんw)

なので、商品流通出来るだけの「品質基準(音質基準)」にするには、
キチンとしたプロのレコーディングスタジオで、
おおよそ数十万単位の投資が必要になったりする。

その為、そういった知識のない、ただのアマチュアバンドや、
業界でのコネのない人やらが、自分達で自主制作したCD音源を持っていっても、
信頼的な意味でも、卸業者とは契約して貰えなかったりする事がほぼ。

元旦那と自分の場合は、元々はデジタル系のユニットとして
アーティスト活動をしていて、メジャーに所属してた経歴もあり、
そういった活動経歴の流れで、すでに数百万の投資をし、
プロ仕様の音楽機材(レコーディングシステム)を揃えていました。
更に、元旦那が以前に、キング、クラウン、東映、東芝EMI等々の、
各大手メジャーのデジタルコンテンツ制作をしている会社に働いていて
その中のレコーディング部門の方で、レコーディングエンジニアを
していたという経歴もあったので....

つまり、自分達が会社として、メジャーや各流通業者と契約出来たのは、
それらの実績や設備環境に加えて、すでにメジャーライン品質クオリティーでの
商品製作が可能な「技術」がある...という信頼からでした。

ただのアーティストだった時代から、常に音楽業界関係者の方達には、音源クオリティーの評価をされる事で、スカウト等も多々あったんで...。
そこで元旦那がメジャーのエンジニアしてた話をすると、ぁあ、だからか〜...と納得していた感じでした。



...とはいえ、自分達にとっては、
元々「レコード会社」としての商売メインはレコーディングで、
流通に関しては、ほぼ自分達のユニットの流通目的の部分が大きかったんですが。

...というのも、まだ無名アーティストの音源を、ただ単に全国流通しただけでは、殆ど売れないのが実情なので。(...数枚程度とかもザラなのですw)
例え実力があっても、無名アーティストを売れさせるには、やはりメジャー企業のような投資力と宣伝力が無ければ難しいので....
だからこそ、アーティスト自身の力による集客数に依存してるのが、インディーズ業界と言えます。
中小企業の商売とすれば、流通より、レコーディングの方が金になるのですw
なので、自社は、よそのアーティストさんに自社レコーディングを利用して貰って商品制作する事が前提で、全国販売に関しては「流通したいなら出来るよ」的な、おまけ商売みたいな感じだった。
(自分達で流通を持てないアーティストにとっては、全国流通はブランド的な意味も持つので)
自分達自身もアーティスト活動は続けていた為、自分のユニットの各企業へのプレゼン、プロモーションする上での「ついで営業」は出来たけど、他人のマネジメントまで出来る程の余裕はなかったのでね。
いわば、自社は流通による他アーティストのCD売り上げは、宛にせずやっていたようなものです。



このようなしくみからも解る通り...
音楽業界では、アーティストが企業に何もかも世話になる事で、
原盤権利を多く持ってかれてしまったり、色々口出しされる流れになったりする。

もうそこそこ活動をしていて、そういった事も知り、
業界の知識もある程度つけている、完全独立思考のアーティストは、
「口出しされたくない、自分達で勝手にやりたい」
「レコーディングも自分達でやるから、たくさん%が欲しい」
という価値観の人達も中には多数いるわけですよ。
(そういうアーティストさんは、こちらの話が理解出来る上、
スムーズに物事が行くので、まずストレスなかったわぁ〜....w)

...で、そういう権利意識の強い自立志向のアーティストさんの場合、
在庫管理含め、全てアーティスト側の自己負担でやって貰い、
流通のみを自社からする」....という、いわば完全放任の内容とし、
通常より大きい%をあげた上で「業務委託契約」を結んでいました。

...まぁ、完全放任...とは言っても、流通は自社を通すわけだから、
商品毎の音質審査はしないといけないので、都度その合否の判断をする事と、
流通した商品の販売予約が入った時の発注依頼はしたりするけど、
それ以外の本人達の活動に関しては一切無干渉...という事。

当然アーティストさん側も、流通させた商品に関して、
責任意識は持って貰わないと困るけど、それ以外はうちには一切関係ないからね。
「早く次のCD出せ、作れ」「ライブ活動しろ」「自分達で営業しろ」
みたいな催促も一切しないし、次回作についても言ってこなきゃそのまんまw
流通したい時のみ、好きな時にご自由に...って感じ。

つまり、その辺は本人の損得に関わるだけの事なので、こっちは一切関係ないw
当然、自社も、そこで損しない設定は契約書の上で立てていましたし。

...流通契約に関しての内容を詳しく言えば、
「すでにレコーディング済みの、完成した商品を持ち込みの上で流通する場合。
 (※この場合、自社で流通可能かどうかの音質審査が必要)」
あるいは
「アーティストが、自社の流通用の品質レコーディング〜自社プレス等の費用を
 100%自腹で支払い製作した商品を、自社から流通販売する場合。
 更に、その在庫管理含め、後のプロモーション等に関しても
 全てアーティスト側でやる場合」
...等々のパターンは、当然、本人達の権利は大きくなる。

しかも、こっちも殆ど手間がかからないので、
こういった「業務委託契約」の場合、自社では
「流通手数料」としてのロイヤリティくらいしか引かず、
元の50%のうち、殆どの%を相手にあげちゃってましたねw

まぁ、アーティストが無知なのをいい事にボッタくる企業も多いのは業界の実情だけどw
ぶっちゃけ、そこまで全て自分達でやるなら、インディーズレーベルのような中間業者は利用せずに、アーティストさんが直接、卸業者と契約しちゃった方が得なんだけど。 (ピンハネされず、50%まるまる入るからね)
まぁ、当時代は、アーティストが卸業者に直に行っても、信頼的な意味でも取引してくれない場合が多かったのもあるけど、殆どは、そういった事を知らないアーティストも多いというのが実情かと。
無知は損...とはよくいったものですw





そもそも法的解釈の上での「業務委託」というのは、個人事業主...つまり、
委託元の会社とは、別の独立した会社として、
契約範囲の任務を独自で遂行する義務があるだけ

という事です。

なので、委託元の会社が委託先の人間を通常の社員と同じように使い、
常に業務命令したり、時間による拘束をする事は出来ないというか、
法的にそうなってるわけですよ。

しかも「時間で対価を支払う内容」は業務委託という形には出来ないし。

なので感覚的には、お互いが対等な関係であり、余分な事では無干渉...ってのが、
本来の正しき業務委託・請負契約」って事かと思うのですよ。

特に、過去に居た音楽業界という場所は、完全なる「能力業界」なので、
異様に「自分の力」とか「権利」に関しての概念が強い傾向があった。

だからこそ、その当時のプライド的な価値観で考えれば...
偽装請負なんてのは、他人の能力ばかり宛にしてるだけの人がやる事で、
自分は何もしない、出来ない...って無能な人達がやるような
他人の能力を吸い取ってるだけのセコい泥棒手段
かとも思うわけですよw

...ま、大抵は、会社側の違法な「税金対策」って事だとは思うけど、
他人の権利を完全に奪ってるような在り方というのは、つくづくそう思う。

...まるで、どっかの国みたいだわね...w

個人事業主として正しい業務委託を経験したからこそ矛盾が解る

....つい業界話で長くなりましたが。

このように、アタシ自身は過去の経営経験で
「委託者」と「受託者」の双方の立場で、業務委託契約の経験があり、
更に自社とアーティストが契約時の「業務委託用の契約書」も、
自分達で作っていた。

契約書作成の流れは...
元々、各卸業者と結んでた「業務委託契約書」を原型にし、
元旦那が、自社用として、乙と甲を入れ替えた原型を作成。
それをアタシ側で確認しつつ、微妙な意味・内容に成り得る部分を指摘し、
トラブルになりそうな穴があれば突っ込みつつ、方法論を考案した上で
「自社用に文章を改変」して作成していった....という感じです。

問題考察して考えたり、穴を見つけ出したり、戦略的な事考えたりするのが、元旦那よりアタシの方が好きで性分だったもので...w
(元旦那は音楽的才能&職人向け気質w)



...勿論、個人判断の内容で留めたわけではなく。
その後、元旦那が、渋谷の大手ビルにあるキチンとした法務事務所にいき、
契約書類の内容を司法書士に確認して貰った上で
「手直しの必要なし」という事で一発でOK認定でした。

(自分達は原型だけ作ったつもりでいて、後はお金出して
プロに判断して貰って改変して貰うつもりで行ったんだけど、
もうそれで完成品だと言われ、結果お金かからなかったw)

司法書士の先生からは、
個人事業でここまで固めてるの初めて見た
というお褒めの言葉まで貰ったし♪


このように個人規模ながらに自分達でさえ、そこまで勉強して固めたんだから、
お水業界の経営者クン達も、いい加減にしないで、そのくらいの基準で
ちゃんと固めろよ...って思うのよねぇ....
(...まぁ、違法前提で成り立ってる業界だから それもお門違いかw)

とにかく自分は、そういった経験から
個人事業主(業務委託)とは、どんな形態か」を感覚掴んでた上で、
「キャバクラ」という場所で働き、その中の実態を知ったからこそ、
キャバ嬢が個人事業主...という事には大いに矛盾感じた...って事です。

大体、アタシ自身、そういった経験や知識がありながらも、
今までずっと、その中の在り方は「業務委託」だなんて、
みじんも思わなかったんだから...それ、おかしいでしょ... (← w

なんでかっていうと、それが明かに
「昼職のバイトと同じただの労働者」という実態でしかないから、
そうとしか思わなかったからよ^^;

勿論、罰金のボッタくり方とか色々と違法だらけ...
と言う事は解ってたけど、若い頃もお水経験がある事で
夜の世界が違法だらけなのは、当たり前感覚になってたんで、
「単に、解ってなくて法律無視の滅茶苦茶やってるんでしょ...」
くらいにしか考えてなかったわw

けど、給料ちゃんとくれて理不尽な事さえされなきゃ、
そんなん店の責任だし、他人の商売だからアタシの知ったこっちゃないw
...くらいに思って働いてたw
(つまり私的には 今まで問題なかったものでw)

だからこそ今回、何気にネットで検索してたら
"キャバ嬢は業務委託契約" で "立場は個人事業主"
と世間が決めつけてるのが、大いに腑に落ちなかった所か
「....ハァ?」としか思わなかったわけですよw

でも、ネットの様々なサイト記事でもうんちく言いながら
「そうである」とか威風堂々決めつけてるし...。
けど、国税庁のサイトにも
「ホステスの場合はホステス報酬となって云々」
ともあるよなぁ...と。

もしや風俗業界に関しては、何か違うのか?と思ったりもしたんで、
...そもそも、このホステス報酬とはなんぞや?
と、その中身を税法関係のサイトから徹底的に調べたのよね。(今更w)

したら
「あぁ〜...なるほどねぇ〜....そういう事だったのかぁ〜w
 どお〜りで威風堂々と給与未払いとかやらかす所多いな〜と思ってたけど、
 裏で勝手に業務委託扱いにして、しかも、この無茶苦茶な中身が通る...
 と思ってるから、こんなふうにしてやがんのかぁ〜....なるほどねぇ〜w」
....という感じで、裏側のカラクリまで色々と勉強出来ちゃったぁ〜(*´ω`*)
と言うわけですわw



芸能界と風俗業界の共通点は、裏側が隠されやすい

しかし、芸能界・音楽業界もアコギとは言われてたけど、
風俗業界なんて、それ以上にめっちゃアコギだからねぇ...w

何故そうなるのか...というのを、私的考察してみたけど。

これら2つの業界が共通してる部分を考えると...
「人間自体が商品という要素が強い」
「当人自身、人気の為、表向きのサービスを演出しないといけない世界」
だからこそ、裏側の部分は隠されやすい面があるんじゃないかと。

双方とも、一般の人達に夢を与え、イメージを保たないといけない仕事。
仕事上「自身の人気の為」に、
プライベートも自分自身を飾り、本音も偽らないといけなくなる事で、
業界関係者同士以外は裏側の事なんて語れなくなる傾向がある。
(一般に話しても、いろんな意味で、理解もないので)

だからいっそう、一般に内部のしくみが解り難い図式が出来上がっている。

そもそも音楽業界だって、しくみは、単なる一般の商業業界とほぼ同じなんだけど、一般の仕事と同じように考えないイメージが固定される事によって、細かく説明しないと内部の事なんて知る人は殆どいないからねw
風俗業界の場合は、男性なら特に夢見てたいから、内部の事なんて知りたがらないだろうし、まぁ、いい気分が壊れるだろうからねw



更に、双方の業界の人達の特徴も共通点があって...
その業界に入る上でのターゲットは、まだ無知な若い人達が多く、
特殊能力はあれど、殆どが社会に適応出来ない、いわゆる「落ちこぼれ」
と言われるような人達が多いんで、一般の社会知識もつけてない人も多いわけ。
(芸能界、ある意味「落ちこぼれ業界」だからねw なんてよく内部の人も言ってたわ)

しかし「使う側(企業)」というのは、会社立てる上では、
必然的に法に触らないといけなくなるので、色々と学ぶ為、
そりゃ使われている側より、ズル賢かったり、頭はいいわけですよ。

無知な側の立場は弱く、例え権利の分担が微妙だったり、理不尽があったりしても、
無知な故に、自身の能力のせいにしがちだったり、更に、
その事を公表する事で、イメージダウンになる事を恐れたりする事で、
その事実を、本人達自身も表には隠す傾向もあったりする。
そうなると、ますます知識がある側のやりたい放題になりがち。

だからこそ、そういった問題は公にされてきてない事で、
今まで法も整わなくなりがちで、穴だらけの業界のままで、
合法違法の判断さえも、曖昧になりがち....って事なのかと。
(....つまりやり方によっちゃ、合法でかなりアコギが出来てしまう)

...この事は、レコード会社やってた当時、事業内容固めようと、
様々な専門機関へ相談に行った時にも、その機関の様々な人達が言ってた。
「芸能方面の業界は、裏側が隠されてるからこそ、
各機関から見ても曖昧な部分が多く、ややこしい業界」だと。



それでも音楽業界の場合、売っている物が、
個々の才能の権利(音楽)だから、まだいいとは言える。
しかし、アイドル業界なんて、本人自身が商品だからこそ、
相当「人身売買業界」に近い...と業界内部の人達はみんな言ってたね。

....風俗業界ってのも似た部分あると思う。
というか、風俗業界は、性を売ってる要素が強いから尚更かと。

...けどね〜...
性を売るったって、風営法から見れば、風俗店というのは
性的なサービスを提供する場所ではない」んだけどね...。
密接した上で接客サービスを提供しているだけ」なんだから、
本来、まだ健全と言えるというか、飲食店に近いものなんだけど。

性を売っているのは、一般的に、ピンサロ・ソープ等という店であって、
こういうお店は「性風俗店」と言って、
性風俗関連特殊営業許可」をとっているからこそ、
正式に「性的サービスを提供する場所」になっているわけでしょ。

...だからね。
キャバクラ等のただの「風俗店」で、
客が女の子に無理やり触ったり、わいせつ行為を強要したりする場合、
キャバ嬢はその客を「わいせつ罪」で訴える事も可能
なのよ?w

ホステスは、触る客には、さりげな〜くこういう事うんちく言ってやりゃいいw

ちなみによくネット上で、キャバ嬢が「触ってくるお客さんを訴えられますか」みたいな質問してると、一般の男性達がこぞって「無理。風俗だから仕方ない」みたいにあっちこっちで答えてるのよね...呆。
ほんっと解ってて言ってるのか、解ってなくて言ってるのか知らんけど...
こうやってね、水商売以外の事でも、世間では男が自分達に都合がいい方向で、女騙して吹き込んでる事はホンット多いんだから、無知な女は気を付けた方がいいw
...基本、男が都合悪くなるような事は、男に聞かない方がいいw




風俗業界は、内部実態が一般には全く理解されていない上、
特に今の時代は、その中で働く女性達の人権が全く尊重されてない...
と言う傾向が酷くなってると思う。

中には、男性従業員から強要に近い指示を受けていたり、
はたまた違法の罰金徴収システムが相当酷かったりする店も珍しくない。

ホステス達も、こういった理不尽な事に慣れてしまい、洗脳されていくうち、
性的な事を強要する姿勢の客にも抵抗しずらくなってしまったり、
どんどん自尊心を失くし、病んでしまい、しまいには身体を売ったりと、
性的な接客要素が高くなってしまう方向に流されてる傾向にあると思う。
(まぁ、男性からしても、その方が都合がいい人もたくさんいるだろうからね)

この状態だと夜業界は、もう限りなく人身売買業界に近い...
と言っても過言ではないと思うわ...^^;

でも、それも、その商品となる女性達がシッカリと自我を持ち、
知識をつけて、自分達の権利主張をしていけない子達が多すぎるからこそ、
それをいい事に、ますますアコギになってるとも言える。
(もっと勇気持って怒って、自尊心取り戻して、考えてみて欲しい^^;)

風俗業界関係の場合は、もはや法律ギリギリライン...という事ではなく、
蓋開けてみると完全に違法だらけなのが主流。
だからこそ、ややこしい所か始末悪い...という事なのよ。

その上で、次の記事では、ホステスの労働者性を、
法に突っ込んだ所から色々調べて書いてみました。

(....続きは、次の記事へ。)
【3】労働法と税法から見た「個人事業主(報酬)」と「労働者(給与)」の判断基準

posted at 2018/04/09 12:27:18 | lastupdate at 2021/02/09 10:08:59

 


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自身の出来事や問題から様々な事を考察している為、中には個人的な人間関係によるものや勝手に分析や指摘をしている記事もあります。(※個人に関しては全て仮名を使用しており特定不能な範囲としてます)
その為、ストレートな表現も含まれる事をご了承頂くと共に、閲覧についてはあくまで個人の判断の元にお願いしますw



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