ビジネスの時は、心にフィルターをかける。
そのフィルターは、相手の嫌な部分をシャットアウトするフィルターだ。

フィルターをかけたら、次に自分で自分に様々な暗示をかける。

「目の前にいる、この人は好きな人。あるいは彼氏候補。
　自分はこの人と付き合うかどうかの過程をやっている。」

...そうすると、その時だけは、相手しか見えなくなる。
その間だけは、軽く恋愛している。
(...しかし、それは、自分への投資を期待する上での依存心かもしれない)

そして、その日ごと、あるいは時間ごと、その相手は切り替わる。
(残念ながら、視覚的なものと、嫌悪感まではシャットアウトできない事も多々ある)

...これがアタシの現在のビジネスの取り組み方である。



...若い頃は男に興味があった。(男に理想を描いていたから)
過去に遊んでいた頃は、いろんな「いいな♪」の男達がたくさんいた。

夜の世界で、派手に着飾り、遊びまわって、
「どれにしようかな〜♪」「どの人が一番いいかな〜♪」
をやっていた。

女友達と皆で遊びまわって、誰ちゃんは今、誰くん狙ってるとか、
誰ちゃんは何くんが好きだとか、だったら皆で協力してやろ〜ぜぇ!
とか、ワイワイキャッキャッとやっていた。

クラブでは、音楽の渦と光の交差、目が痛くなる程のフラッシュとか、
繁華街のネオンとか、夜景とか、車の中から見える、流れるライトやテールランプとか...
暗闇の中にまぶしく光る、キラキラしたイルミネーションの世界でばかり生きていた20代。

そんな世界での光景が異様に綺麗に見えていた頃。


...ビジネスの間のアタシの意識は、その頃の自分に戻った感覚になる。
アタシにとっては、今の仕事は、遠い過去の自分の再現をしているようなものだ。

仕事が終わり、家に帰ると、アタシは現在の自分に帰る。
そんな過去を通り過ぎ、その後、第二の人生を歩んだ過程で形成されていった、
あの頃とは180度違う価値観の、現在の自分の視野に戻るのだ。

「人間に依存する事よりも、心を豊かにするものはいくらでもある。
　世界はもっともっと広く、未来もたくさんの可能性を秘めている。
　芸術、想像、社会考察、精神論、心理学...
　様々な分野から、心の在り方や人生を考察して、ゆっくりと考える。
　現在自分が手に入れている、平和な時間、
　自分の好きな事が出来る時間、一人の時間。
　そんな時間の中で、好きな事をし、自分の心を癒し、自分の心の世界観を広げる。
　ぁあ〜、なんて穏やかで平和で幸せな空間なんだろう♪」

....そんな自分だけの世界に戻ってくる。
そしてまた週末には、過去の自分を体感しに、夜の世界へ行く。

まるでこれは、一種の「バーチャルリアリティー(仮想現実)体験」じゃねぇか。
ゲームを楽しむのと全く同じだ。
仕事が終わり家に帰ると、現実の自分に帰る。
ゲームの電源をOFFにするのだ。

それでアタシは金を稼ぎ、その金で、自分の平和で幸せな時間を買っている。
身軽な自由人だからこそ出来る人生の楽しみ方だ。