いぁいぁいぁ・・・
まぁ、ここのところ、仕事に熱中してた...という言い方すればいいのか。
何分キャバの仕事というのは、状況によっては、
仕事と人間関係が込み入ってくる状況もある仕事。

とりあえず、状況説明からすると。
あれから、アタシは、ずっと仕事のたび、一人のお客さんの
独占指名状態で毎回毎回同じ人と接していた。

...ま、これ、どういう事かと言えば、
キャバでは一人のお客さんに完全に惚れこまれると、
こういう状況になったりすんのよ....。

.....その前にキャバでよくある光景っていう話をしますがw

以前、アタシが書いていたネタで、今はもう辞めてった、
ミキちゃんという古株の子がいたんだけど。

彼女は10年近くお店にいたので、長い間、指名されてるお客も
そこそこいて、いつも待機に座ってる事は滅多になかった。

その中でも、ミキちゃんにめっちゃ惚れこんでて、
もう毎日のように通ってラストまでいてるお客さんがいた。

そのお客さんは本当にいい人で、ヘルプの子達にも
優しくて親切だったし、アタシがヘルプで座っても、
ミキちゃんの話ばかりしていて
「あいつは、結構自分から絡んでいかないタイプだから。
　でも、いいやつなんだよ。だから、みらいさん、
　あいつと仲良くしてやってね。よろしく頼むよ...」
とかなんとか、心配するような事ばっか言ってたのよ^^;

んでその間、他の客についてるミキちゃんの事を
もう目でわかるくらい追っててさぁ^^;
(人の話なんて聞いちゃいねぇw)
んで、もうせっつなそう〜な目ェしてんのよ(汗)
...さすがに騙す側としても、可哀想に感じたくらいだわ^^;

要はもう、
「ぁあ〜、こりゃ本当に本気で惚れてるな...^^;」
とかもう周りから見て解るくらいだったつう亊(笑)



実際、キャバの光景では、こういうのは
よくあることなんだけどね。

例えば、以前のキャバでは、No1のリリちゃん
という子の金持ちの太客がそうだった。

その太客のおかげで、彼女は長年No1の地位を保ってたようなもの。
それで、やっぱりたまにヘルプで座ると、その太客も、
「リリは、あいつはああ見えてさみしがり屋だからさ...
　みらいさん、リリの亊よろしく頼むよ...」
とか言ってたわ^^;


とにかく本気で惚れちゃってる客だと、その子が
出勤するたび、毎回と言っていいほど通ってて、
そんで、全面的にその子の仕事に協力しちゃってるわけよ。
本当にその子に対して、親身になっちゃってんのよね。

...切ない男心ってやつよ^^;

あたしはそういう光景を今まで傍らで見ながら、他人事で
「いい客掴んでんな〜すげ〜な〜いいな〜( ´Д｀)」
とか思ってたけどさぁw



キャバに来る客ってのは、そもそも、大抵は、
すぐにヤりたいか、落としたいってな、ナンパ感覚の男が殆どで、
けど、その駆け引きしてるうち、特に色恋営業してる子なんかは、
客がこんなふうに本気で惚れてきちゃうって
パターンも珍しくはないんだけど。

ミキちゃんが色恋営業してたのかどうかは知らないけど、
けど、彼女の接客姿勢からして、恐らく、
そんなあからさまなやり方はしてなかったとは思うんだよな....。

だから、そうやって客が惚れ込むっていうのは、
たまたま波長が合ったのか、通っているうちに
何かがヒットするんだかなんだか知らないけど...

...っても、あからさまな色恋営業のパターンで、
客が本気になってるのは、大抵は浅い気がする。
だから、色恋で引っ張ってる場合は、切れるのも早いんだわ。
(恐らく客側から諦めて去っていく)



....というより、客が本気になった時、浅いか深いか
ってのは、その客の人柄にもよるような気がするんだよね....^^;
(勿論経済的な部分もあるんだろうけど、借金する奴もいるからね^^;)

まぁ、結婚まで告られてたりしてた指名客は、
あたしも何人かいるけど、なんかどーも薄っぺらいというか、
結婚とか口に出してても、真剣な感じはするけど
慎重さのかけらもないし、誘いとか何か断るとすぐ不貞腐れるし、
「こっちゃお店には仕事って立場で居てやってんだ」とか
「こっちだって生活とかプライベートの時間とかあんだよっての」
って、イライラするし、そういうの解ってるんだか解ってなんだか、
要は、自分の気持ちばっか押し付けてきて、こっちを思いやる
気持ちもないって思うわけよ。

だから、あたしの中では
「どーせこいつら真剣に考えて告ってないんだろ」
とか思うから、冷たい態度出来るし、残酷にもなれるわけ。
(まぁ、要はあたしは、まず人として相手が嫌いなんだわなw)

相手は浅いだろうからこそ、冷たく突っぱねても、
対して傷つかないと思ってるからよw




だけど、よくよく考えてみれば、男に本気で
惚れられているかどうかっていう境界線ってのは、
何をもってして判断していいのかはよく解らないんだよね。


ただ、アタシからすると、
男が何処までこっちの事に自分を駆けているか、とか、
何処まで自分に(お金だけじゃなく時間とか含めて)貢献してるか...
っていうのが判断基準になってるだけだけど、何をもってして
判断していいのかも、実際の所はアタシの中でよくわからないんだわ。

それが「お金」という形だけで判断するのが、
一般的であり、この世界の見方でもあるけどね。


....んだから、「本気度あい」ってのも、それは単に、
その男の性格とか器とか誠意の在り方が違うだけなのかもしれないし。

つまりは、ちゃんと経済的にも精神的にも、
それなりに器が出来上がってる男の方が、
親身になれるほどに、深く相手を愛する事が出来るのかもしれない...
...って亊。

あるいは、今までまだそこまでは精神的に
出来上がってない人でも、女に本気になると、愛が出てきて、
相手にすごく優しくなったりするだけなのかもしれないし。
そういうパターンも世の中あるけど、何にしても、
もう出来上がってる人の方が簡単なのかもしれないって事よ。

(※これは恋愛心理学の有名な恋愛指南書でも言ってること。
男っていうのは、最初は皆性欲から入る。
だけど、本気で相手を愛するようになると、
その女の為に、自分の全てを掛けようと思ったり、
自分の命さえも投げ出す程、女を愛する亊の出来る動物だと。
だけど、最初は男は性欲だけだから、そこまでの愛情を持たせる為に、
女が駆け引きして、愛情を育ててやっていかなければならないらしい。
それまでは"手に入りそうで、手に入らない状態"を続けること。
その状態を保ちながら、相手に思いやりや愛情を与え続け、
けど、尽くしすぎてはダメで、ちゃんと嫌な亊は嫌だと
シッカリ意思表示をしなければいけないらしい。
与えるものと与えないものを、キチンと状況によって見極め、
相手の心のテンションの状態を判断して、うまく
駆け引きしていかなければならないんだとさ。
しかも、それはズルさや下心でやってもうまくいかず、
見返りのない優しさとか愛情で無ければいけないらしい。
そんなん、まるで子育てみたいで、超難しいから、げんなりするし、
だからアタシは男は、超めんどくせぇっつってんのよ^^;
↑解っちゃいるけど指南書通りにやれない女w
だって、イラつくし、ムカつくし、めんどくせぇww)


まぁ、とにかく、以前のキャバのリリちゃんの太客も、
今の店のミキちゃんの指名客も、も〜う周りから見てて
「いや〜、あの人いい人だし、いいお客だよな〜」とか
「それで、めっちゃ本気で惚れられてんじゃん〜w」とか
思うほどのものがあって、とにかく、お金があろうがなかろうが、
そういう本気になっちゃってる客は、その女の為に投資しようとしたり、
追いかけまくって、ひたすらキャバ通って金使い込むのよね.....


そして、その両者の間では、
どんな付き合い方や駆け引きがあるのか?
ってのは、以外とホステス同士でも知られていない部分なんだよ。
何故かというと、ホステス同士では、客の愚痴は言っても、
客相手の本音の素直な心情的な部分は言わないから。

ホステス同士では、ただ悪口と愚痴だけはひたすら言うw

例えば、ミキちゃんなんかは、そのお客さんをしまいには
切ったらしく、その時には、アタシに愚痴ってた事はあった。
「あの人毎日毎日来てラストまでいてるからさぁ〜...
　なんかもうしまいには、げんなりしてくるし、
　もうあれだけ来て毎回長くいてればもう話す亊だってないしさぁ。
　あたしなんて、しまいにはもう帰りたい...とかまで言ってたからね(笑)
　なのに延長するからね....(呆)
　しかも、向こう、まじで結婚出来ると思ってるからね〜....(呆)」
とか^^;

(....まぁ、重くなってきたんだろうw)

....リリちゃんもそう。
いつぞやにアタシが待機でリリちゃんに
「いや〜...いいお客さんですよね〜^^」
とか言ったら、リリちゃん
「えぇ?...そうですかねぇw」
とか皮肉っぽく笑って言ってるから、
「いいお客さんじゃないですか〜!w」
とか言ったら
「...そうなのかなぁ〜?www
　なんかあの人、つかれるっていうか、なんていうか...(´Д` )」
とかブツッと何か愚痴言いたげに、げんなりしてる様子あったからね...w


....まぁ、そんなふうに、愚痴の部分だけが、
その子達の本音なのかもしれないパターンもあるけど、
でも、相手が本当に嫌いで愚痴ばっかりの嫌な客だったら、
いくらキャバ嬢といえど、そこまで付き合えないと思うわ^^;

アタシが例えば、坊主とか(笑)結婚迫ってきてた
他客とかに「ムリw　絶対ムリw」とか思ったようにねw

そこまで惚れられるってのは、実際、
付き合ってるのかそうじゃないのか解らないくらい、
密接になわけだし、それだけ手間もかけてる
過程があるはずなわけだからね。



その証拠に、彼女達の接客状態をたまに見てた時、
どーも、その反対の意識もなくもないんじゃないか....
っていう場面もあったというか....
まぁ、彼女も店の中では周り気にしてるだろうから、
あからさまではないけど、それは女同士だと、
なんとなく見てて解る部分もあるからね...。

例えば、ミキちゃんの場面では...
もうそこまで相手に惚れ込まれて追いかけられてるんだから、
今更駆け引きなんてする必要もないのに、よく席で、
恋人同士のように、ミキちゃんが、そのお客さんの肩に
持たれてる場面とかも何度かあった。
(男として完全に見れない相手だったら、そこまで
リラックスして、相手に身体あずけるような体制とらないと思う...)

リリちゃんも、なんだかたまたまそのお客が酔っ払ってたみたいで、
リリちゃんに泣きついてるんだか、リリちゃんの膝に子供みたいに
すがって膝枕してる状態があったりして、そのまま寝ちゃったのか、
けど、リリちゃんは拒否もせず、たじろぎもせず、平然として
悪女のようにタバコ吸いながらwそのお客さんの亊、ヨシヨシヨシ・・・
とか頭をずっと撫でてたりしてた場面とかもあるんだよw

(それ見て、アタシは
"うわー、完全に金持ち客をペットのように
手懐けてる...すっげーwかっこいーw"
とか思ってたwwww)


勿論、彼女達も相手のことを本気で好きだったら、
すぐその相手と付き合ったり結婚したりすんだろうから、
そことはまた別の部分の心情ではあるんだろうけど。

つまり女のアタシが、そういう女の心情の事を
予想する限りでは、恐らく「情」なのかなぁ?とかも思う。

つまり人として嫌いではないけど、男性としては、うぅ〜ん的な?w
けど、相手の愛があるから、そのへんにクラッと来て、時折、
自分もまんざらではなくなる事も絶対あるんだろうけど、
結局、付き合う=男女関係=エッチだからw
それ考えると単純に生理的にムリ的な問題だったりw
あるいは、そこまで程の気持ちじゃないから、
ずっと一緒にいたい程ではなく、そのまま
客として店で会うならいいけど〜的な、つまり
金貢献させたい気持ちの方が優先度あい占めてる的な?w
(...これ、女だったら解るかとw　男はわかんねぇだろうなーw)



だけど、ビジネスの上での女同士の関係であると、
どんなに女の子達が仲良くても、そのへんの
本音についてはあんま語らないのよ。
(言わなくても解んでしょ的なもんもあるのかもしれんけどね)

ただ、女同士で言ってるのは、あくまでも客達の文句と愚痴だけw
....けど、それはなんかアタシもそうだから、解るんだよね。


キャバ嬢ってのはさ。
客に対して情が絡んだり、ビジネスだったら、自分が相手に
女としての感情かけたりするのは御法度的な意識があって、
つまり、残酷だろうと、氷の女と言われようと、
自分は悪女、騙してる側でナンボ...ってのが、
女同士ではステータス・能力価値の世界だからなんよ。

だから、ビジネスの上で客相手に、女としての
心情的な部分が出たとしても、仕事の関係上の女同士では、
そのへんは、やっぱ隠すと思うんだわ。
(ただし、ちゃんとその相手と付き合ったなら、
　仲良しなら女同士で話したりするけどね。
　したら、まず、その客はもう店には来なくなるからねww)


...なんていうんだろう。

客として相手を見てるうちは、例えば、そこに情や
若干の感情が発生したとしても、仕事だと割り切ろうとしてる上では、
自分の中でそれを拒否するだろうし、その感情出るのは、
キャバ嬢として失格とか、つまり、仕事として駄目な自分....
って感じるのかもしれない。

なんつうのかなぁ・・・

客は手懐けてナンボ、利用してナンボ、金貢がせてナンボ、
キャバ嬢という立場なら、ビジネス上では、金儲けが全て、
そこでは男は金貢がせる為だけの相手でしかないから、
客に対しては、笑顔作ってても、心はかけない、無情....
っていう、悪女スタイルってのが、ホステス同士では、
「すごい!!!」みたいにステータスとして見られる職業だから、
....ま、要は、カッコつけてるようなもんだね^^;

でも、絶対、彼女達も何か心情的なものや、
そこまで客を惚れさせるまでの何かの過程ってあると思う。

ま、大抵は、そこまで客が骨抜きになってるの見れば、
同業者の内輪では、たぶん、枕やってんじゃねぇか?とか、
色恋営業してるんだろうとか、判断されやすかったりするけどね。

それも、完全なる「色恋営業」なのかも解らない。

もしかしたら、相手が惚れて色々優しくしてくれたり事で、
まんざらではなかった部分もあるから
「半分、自分も本気営業がまじってたからこそ、
　相手が更に、そこまで本気で惚れてきた」
というパターンなのかもしれないとも思うわけよ....

(続く)