アタシに色恋あるいは、深く関与してこようとして
関わった男達は大抵似たような事言う。

「一体、みらいは何がしたいの？」
「どうして欲しいの？」
みたいな事。

....金や権力持ってる人も、彼氏という関係の男も。

つか、何がしたいのって・・・・質問の意味が解らない。
逆に、彼らが何をもって、アタシにそんな事聞いてくるのかが、
アタシには解らないんですけど。

昔、音楽をやってた頃のアタシは、
「やりたい事」ってのがハッキリしていた。

あの頃のアタシは、自分の目標・夢というのがあり、
その為だけに自分の人生を賭けていた。
そのかわりの引き換えとして、犠牲にしたものもたくさんある。

しかし、ある時期、その「夢」は完全になくなった....失った。

それは自分がやりたくなくなって、諦めたわけではない。
ある日、災難があい、それにより全てを失ってしまった事で、
それらを完全に諦めなければならなくなった。

他人は、慰めのつもりで、いとも簡単に、もう一度再挑戦すれば等と言った。
でも、その状況や環境を考えれば、もう一度1からやり直すのは、
実質的な問題として、かなり難しい事で、
その時の年齢的な事や様々な方面から考えても、
もう実現不可能だと判断した。

それでも、その夢を再度頑張ろうとすれば出来たかもしれない。
「夢を見ているだけでいい」のならば。

それらを再び構築していきながら、成功に到達出来るまでには、
相当なお金と時間がかかるのが現実だ。

一度崩れてしまった上では、もう、その夢に賭けて成功する確率はかなり低い...
そんな事は、容易にシュミレーション出来たわけである。

その低いパーセンテージをもってしても、
もう一度1からやろうとする程の気力はなかった。
だから、諦めた方がいいだろう...と、別の人生の選択をしたって事よ。


その後のアタシの人生は、全てをかけていたものに対し
「諦める」「手放す」という事を、一生懸命実践していた。

あの「諦めの努力」の辛さに比べたら、
人間に依存する感情...つまり恋愛感情等の
「諦めなければいけない」なんて事くらいは、
たやすい事だとアタシには思えるね。

そもそもアタシは、人間(異性等)に対して、
依存しすぎる感情というのは、もともと理解出来ない。

人はいつか死ぬ。
どんなに親密な人だろうと、もしも、
その人が亡くなった時は、ただ「諦める」しかないわけよ。

アタシは10代の時から、身内が死に別れているので、
もしかしたら、人間に対する依存感情に関しては、
かなり割り切っていて、シビアなんだと思う。

....でもね。
残された方というのは、どんな状況であろうと
一人でも生きていかなければならない。

だからこそ一番大切なのは、他人に依存する事なんかより
「自分の人生」「自分が生きる道」なのだ。



夢を失い、人生の生きる目標を失った時のアタシは、
2年程、引きこもりになった。

しばらく現実を見たくなかった。
色んな事を考え、失ってしまったものの事を考えると吐き気までしてた。

だから、現実から目を背けて、ずっと、
ゲームの二次元の世界に入り込み現実逃避してた。
何かに逃避してないと、あの頃は、絶対に心の病になっていただろう。

でも、ゲームの中で、一緒に冒険して、毎日遊んだ仲間達との日常、
その中で感じる、人同士の些細な暖かさとか、そんなものに触れているうち、
いつの間にか、心の傷も癒えていった。

（だからアタシは、ニートやオタクや廃人を決して否定はしない。
　それが必要な時も人にはある....と思うからだ）


人生をかけていたもの、それがたった一夜で全て水の泡となる災難。
そのショックは同じ思いをした人にでないと、きっと解らない。

でも、どんな心の傷も、時間が立てば癒える。
「人の心の傷は時間が解決してくれる」
よくあるそんな言葉が、本当に身を持って解った出来事だった。

勿論、傷の度合いによっては、それは、
長かったり短かったり様々だろうけど。

それからは、徐々に現実に向き合えるようになっていった。
でも、ﾄﾗｳﾏは尾をひいてはいたから、数年は情緒不安定な面もあった。
時に、目が覚めると、もう人生が終わりかのような、
どんよりとした霧の中にいるような意識になる事もしばしばあった。

（だから病んでいる人が、毎日、どんな心の状態なのかもなんとなく解る）

それでもアタシは、自分の人生を進ませていかなくてはならなかった。
どんよりなんてしていられない....
また以前のように前向きな自分の心に戻さなくては...
そう思っていても、思ったより心の傷というのは厄介だ。

頭では解っていても、心はそうそう元には戻らない。
日によってガタガタ・・・そんな感じだった。
（更年期？＾＾；とも思ってたけどｗ）


そういった精神面の不安定さも、
今現在は、もう完全になくなっている。
むしろ、以前よりもいっそう、何があっても、
そうそうの事じゃヘコまない自分がいる。

一度折れた骨は以前よりも強くなる
・・・とはよく言ったものだ。


だからこそ、そういう過程を経たアタシからすれば、
「みらいは、一体何がしたいの？」
「みらいは、一体どうしたいの？」
という質問は、ある意味、不思議でならないのだ。

つうか、ある程度　年齢いっても、
そんな皆、自分が何したいか、どうしたいのか、
そうやって常に考えて生きてるんだろうか？

今のアタシは、単にみんなと同じように
「ただ日々を生きている」だけだ。

今のアタシは、夢はなくとも、
自分の人生を、過去もひっくるめて
「自由に、あるがまま、思うままに」
進行形で生きて行っているから、満足している。

....だからこそ、意味が解らないのだ。


ある指名客は、アタシに言った。
「結婚したくないの？」
「俺は結婚したらこうしてあげられる」
と言ってたかと思えば
「みらいちゃんが今の仕事頑張るなら応援する」
と言ってたかと思えば、しまいには
「みらいちゃんはどうして欲しいの？
　どうやったら、みらいちゃんは自分が幸せだと思えるの？」

....いや、幸せに思えるっつうか....＾＾；
それって、なんかアタシが今満たされてない、
不幸...みたいな言い方してね？w

そもそも、人ってみんながみんな
「幸せーー！！！！」
と思って生きてるの？w

スピ理論でいったって、幸せなだけの人生なんて殆どねぇぞ....
だって様々な苦しみから、何かを学ぶのが、この世の修行なんだからｗ
だからみんな物質的な豊かさがあっても、心は病んでるんでしょ？ｗ

でも、その苦痛の中で、小さな事を幸せだと感じたり、
それを繰り返して、自分の人生の答えを見つけていくんじゃないの。

...ま、アタシが音楽時代のデビュー予定だった曲
「moment」の歌詞にも、似たような事、描いてるんだけどw

♪過ぎ去ったあの夏の日に　自由を夢見ていた場所を
　今も探し続けてる....違う景色の中で

　人はみな、それぞれの過去、抱きしめて歩いてゆくもの
　そして答え探してる　それはきっと運命（さだめ）だから

　(2番の歌詞）
　人はみなそれぞれの道　傷ついて歩き続けてる
　そして答え探してる　　それがきっと　運命(さだめ)だから♪

<■過去アーティスト時代音源リンク>


「過ぎ去ったあの夏の日に自由を夢見てた場所を
　今も探してる　違う景色の中で」
....の「過ぎ去ったあの夏の日」というのは
アタシの昔々の青春時代の思い出...若い頃ヤンキー時代とかね。

ヤンキー時代も、アタシは自由を求めて暴れてたんだけど、
そういう時代を経て、今度は違う場所、違う形で、
また自分の答えを探している。

つまりそれは、この歌詞を書いてた時期、
東京にでて来て、音楽の夢を追っている自分。

「人はみな、それぞれの過去、抱きしめて歩いてゆくもの
　そして答え探してる　それはきっと運命（さだめ）だから」
「人はみなそれぞれの道　傷ついて歩き続けてる
　そして答え探してる　それがきっと　運命(さだめ)だから」

この部分は、心理学とかスピ論方向で言われる意味あいでもある。

"人の人生というのはそういうふうに出来ている。
みんな自分の答え＝幸せの道を探し続けて、
傷つきながら、彷徨って　自分の答えを求め続けていく。
ただ、背負いながら、歩き続けていくだけ。
それは、人が生まれてきて、最初から背負っている運命。"

スピ的に言えば、それは、人間の魂の進化の為のシステムだからしゃーないのよｗ


....だから、今のアタシも思うのよ。

「幸せ」なんていうのは、
人それぞれが、自分の現在の状況を「幸せ」だと感じれるか否か？
ってだけの「心の問題」であると。

それで考えりゃ....
今のアタシの人生は、夢や目標なんてのものはないけど、
それがないからこそ、波乱も、葛藤も、問題もない。
つまり、「心の苦痛」というのは何もないわけｗ

だから、すごくゆったりと時間が流れていて、
趣味に没頭したり、些細な事を楽しんだり...
「今度の休みは、何の趣味して遊ぼうかなぁ〜。」
「ブログ書こうか、買い物に行こうか、ネトゲしようか...」
そんな些細な事を、のびのびと、一人楽しむ時間がたくさんある。

夢を追って、成功を目標にしてた頃は、
その夢を一歩一歩前に進ませていく事に全てをかけてた。
皆に注目され、でも色んなプレッシャーや葛藤、注目される上での、
人間の色んなストレスもトラウマになる程、たくさん感じていて
毎日、成功の為の戦略を常に考え、常に戦う意識で、毎日キリキリしてた。

夢を追いかけてた頃の方が、たしかに刺激はあったかもしれない...
でも、今の方が断然、心は豊かだ。

こんなふうに落ち着いてしまった人生というのは「暇」なのかもしれない。
でも「暇」だと思えるアタシは、平和で、心が豊かで、
十分、幸せだと思えるんですけど.....みたいな？ｗ


だから
「どうしてあげたら幸せなの?」
なんて言われても、アタシには意味が解らないわけ。

そもそも、どうしてあげれば幸せか。なんて、
「他者の幸せの価値観に合わせて動く事で、
　自身の達成感・満足度を満たそうとしている」
って事でしょ....

だからこそ、むしろアタシは
「貴方の方こそ、どうしたいの?」
と聞き返したいんですけど...^^;

男って、女に対して依存すると大抵そういう感じの事言うけど...それって、
いわば「他者から肯定される事に、自分の存在意義を委ねている」って事よ。

アタシを幸せにしたいんじゃなくて、自分が幸せになりたいんだよ。
その在り方自体、精神的に自立していない証拠になっちゃうんですけどw


男性から、そう言われると、
アタシは、心の中で一瞬のごとく、そう思うわけですよw

勿論、男性には、そんな事言えば途端にシラけるだろうから、
そんな心の声は言わずに、表向きで、
「・・・いぁ、幸せったって・・・＾＾；
　別にアタシは不幸とは、さらさら思ってないし....
　現状に不満もないし....＾＾；」
と中途半端にしか返さないけどｗ
(そういう　やりとり、よくあるのよね....w)

....まぁ、だからどうこうってわけじゃないけど....
単なるつぶやきw