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2013/02/12

祖父の事〜金のある家の裏話 -1-

Category:[長編/金のある家の裏話 ]

◆注意:
こちらの読み物は作者本人の波乱万丈・人生体験談です。シビアで重い話が苦手な方にはお勧めしません。観覧はあくまでも個人の判断の元お願いいたします。


私は、小学校の5年生の頃、両親が離婚し、その後、
母方の実家である神奈川の祖父祖母の元で育てられました。

父親は婿養子だった為、その後は縁はなくなり、
母親はすぐに他の男性と失踪してしまい、後に他界してしまった為、
(※この辺りの親の事情と細かい話は、また別の機会で書こうと思いますので省略^^;)
正式に祖父祖母が保護者という形をとって、親代わりとなりました。

祖父は、一代でいくつかの会社を立ち上げた当時現役社長で、
また祖父の会社グループは、親族(祖父の子供や兄弟関係)が
重役といった形で固められている親族経営企業でした。
祖父の住む「本家」というのも会社の敷地内にあり、
祖父の後継者である息子(私から見た叔父)夫婦も同じ敷地内に住んでいたりしました。

...つまり私が途中から育った環境というのは、
親族まで密接した関係にあり、また普段も親戚は全て役職で呼び合っているような感じで、
そこは家庭というよりも会社意識の方が強い「事業家系」でした。

祖父はその世界の中では絶対権力の存在でした。
いつも自分の機嫌次第で周りに怒鳴り散らし、
白であっても祖父が黒だ!と言えば、皆、黒と従わなければならない感じで、
祖父の周りにいる人達はいつもピリピリしている感じでした。

更に、祖父は、女性に対しても優しい人ではありませんでした。
いわゆる、「一家長制度」「男尊女卑」時代の思想バリバリでした^^;

親族間の集まりの時等も、女の人達が集まって楽しそうに
おしゃべり等していると、祖父の機嫌が悪いものなら
「うるせぇっ!ピーチクパーチク騒いでねーで、とっとと仕事しろ!」
とものすごい勢いで怒鳴るので、周りは一気にし〜ん・・・となり、
皆無言でそそくさと作業を始める、といった感じ...

祖父の息子である叔父の嫁(叔母)も何かちょっと口を挟もうものなら
「うるせぇ!女は黙ってろ!」とか「他人は引っ込んでろ!」
等と怒鳴られて、叔母が、よく泣いていたのも覚えてます。

一方祖母は、そういう性格の祖父にずっと耐えて尽くしてきている忍耐と苦労の人でした。
祖父の性格は会社の中でもそうだったので、社員の人達はしょっちゅう
頭から怒鳴られながら仕事をしていて、若い人なんて、
とてもじゃないけどまず働けない会社でした。

けど、それを祖母が優しい言葉をかけフォローしていたりする感じで、
まぁ、祖父が鬼なら、祖母は仏という感じでした。

また、祖父は愛人が数人いて(60代前後のおばさんだけどw)、その子供までもいる始末。
しかも、その愛人を会社の中に置いたりもしていたのですが
祖母はその祖父の愛人もかばったりするような、面倒見のいい人でした。

若い頃は、祖父が朝帰りしても「おかえりなさい」と三つ指ついていたらしいし・・・
昔々は祖父の暴力も多々あったようで、息子である叔父も
「俺が小さい頃、おふくろがオヤジに殴られてて、おふくろが裸足のまま俺連れて
 外に飛び出して必死で逃げたの覚えてるよ・・・ったくあのジーサンしょうがねぇよな!」
(※アタシの家系の人間は金持ちだけどクチが悪いw)
等とよく話していた事もありましたね。。。

そんな粗暴な祖父は、周りから恨まれる事もあったでしょうし、
仕事の面では尊敬されつつも、人間部分では、当然、煙たがられていました。
反対に祖母の方は、社員や地元の人達からも
「大奥さんは本当にいい人ですごい...社長があそこまでなったのは、あの人がいるからだ」
と言われている感じでした。

でも、アタシ自身は、ある面では祖母の事は尊敬しているけど、
それよりも「可愛そう」という印象が強く「あんなふうには絶対なりたくない!!!不幸だ!」
と思っていました。(今でも思いますね...)

そんな環境の中で、アタシは、若い頃は牙を向いて非行化してました(笑)
当然、私は家系の中では大問題児。
(親戚関係の子供らは皆優等生なので余計w)

私が何か問題を起こせば、祖父に指示された親族までもが出て来て
(祖父は直接の説教時以外は自分は動かないw)
親戚から何からにまで干渉される...といった環境でした。

しかも、田舎街の中では私の家は「金持ち」で有名だったので、
祖父の周りにくっついてくる人達もいっぱいいて、
祖父の差し金により、地元の「元・警察官」のような肩書きを持つ他人までが、
私のお目付け役(見張り役と言ったほうがいいだろうかw)という名目で
干渉されたりもしていました。

でも、その人は祖父や祖母には取り入っていい顔をしていましたが、
祖父祖母に変わり、アタシに色々と話を言って聞かせたい(説教)
ような手前で言って祖父祖母の了承を得て、私を家に呼び、
酒を飲みながら延々と私に関係のない愚痴をたらしていたり、
かと思えば、突然「お前は大人をバカにしてるだろう!」と怒鳴りだして
「こうみえてもな、おじさんはすごいんだぞ!!!」と言いながら、
日本刀を持ってきて、目の前に突きつけてきたりするような人でした。

ある時は、祖父の事を引き合いにして
「みらい!!!なんでお前はおじいさんのいう事きかないんだ!!!」
等と急に怒鳴って、座布団で頭を思いっきりはたかれたりもしましたね...。
(なんなんだ^^;)

ちなみに、その人は近所でも「酒癖が悪い」と有名で、
奥さんに暴力を振るっていたりする人でしたね...。

その他にも、私が問題起こして捕まった時に関わった現役警察官(しかも部長だった)で、
祖父や祖母に取り入って信頼を得て、私の保護観察的名目で関わってる人もいました。

でも、その警察官は、アタシのヤンキー仲間の間では
「あいつ補導してすぐ触ったり手を出したりする噂いっぱいある」とか
「あいつロリコンだよなー」だのという話が結構ある警察官でした。

ある日、私が問題を起こした時、その警察官がうちにまで来た事があって、
スッカリ信用している祖父・祖母は「みらいによく言って聞かせてください」と、
その人と私を別の部屋でふたりっきりにさせたわけですが、
「おじいちゃんにあやまってこい」とかそいつに言われ
「いやだね」と反抗していたら、ちょっとこっちこいとか言われて、
いきなりキスされた事ありましたからね...。

14歳だったアタシは、それで、なんとなく気持ち悪くなって
「ぁ〜...うん...」と言いながら部屋を出て、
祖父に「おじいちゃん、ごめんなさい」とか棒読みで言ってましたがw
その時のアタシはそこから逃げたかっただけなので、
誤っている問題の事なんて頭には何もなかったのは当然ですw


...今思うと、何故、そういう事実を、その時、祖父や祖母、
あるいは周りの大人に言わなかったのか...自分でも不思議です^^;
祖父だって、それを知れば当然、私をそういう人達に任せる事はしなかったでしょう。

でも、あの頃の自分の感情を思い出せば、当時は
「大人なんてきたねぇんだよ。どうでもいい、めんどくさいから関わりたくない」
と常に思っていて、助けを求める事なんてしなかったし
(大人にいちいち話すのはカッコ悪いとも思っていた)
自分の事なんて何もマトモに話さなかった。

あの頃のアタシは、外の世界と友達にだけ興味があって、友達同士で
「あのおまわりにキスされたぁぁぁwwwきもちわりーよー!www」
なんて笑って話してて、そんなのどうでもいい、というような感じでしたからね...w

でも、大人社会から見れば、大問題ですよ、これは...(`Д´)ノ
↑(今は立派な事言って偉そうなみらいw)

[続く]

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posted at 2013/02/11 0:44:56 | lastupdate at 2013/09/29 10:24:12

 


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